夫ではもう満足できないの。お願い、未熟な私を犯して。 (Page 2)
「あっ…あっ…」
頭に響き渡る声が快楽とともに支配されていくのは堪らなくいい。
何もかも忘れさせてくれる。
そして愛されていると勘違いしてしまうほどのネットリと熱い視線と絡み合う体になすすべもなく引きずり込まれていく。
「くっ…いいねっ。本当に何度食べても飽きないし、喜んでくれるのが堪らなく愛おしい。そしてまた欲しくなる」
「んんんぁぁぁ」
「ほら、わかる?こうして引き抜くたびにヒクヒクさせていかないでって吸い付いてくるんだよ」
ニヤリとしながら裕美を見下ろしている。
「あーたまんない」
体を少しあげると横でゴソゴソと音がする。
「(な、に?)」
快楽から少し遠ざかり、目をうっすら開けた。
「今日はね、もう俺しか抱かれないように調教しようと思ってね」
ボヤけた視界がはっきりしてきた時、目の前には祐介が電マをクリトリスにあてがっていた。
「あっ、い、や…」
「今日はいつもより激しいからね。楽しんでね」
ニコッと笑っている祐介は電マにスイッチを入れた。
「あぁぁぁぁぁぁぁ」
ブブブッと音がした瞬間からピンポイントにクリトリスに当たって声にならない声が部屋と頭の中に響き渡った。
「こうして当てながらすると今までにないくらい気持ちいでしょ?」
ゆっくりと挿入して引き抜いてを繰り返しながら当てられている電マは頭を快楽で支配して思考回路を停止させてしまう。
「あっいぃぃぃくぅぅぅ」
「んっ、いいよ。たくさん乱れてたくさん俺を欲しがって」
ビクビクと体をこわばらせ、雷が落ちたような感覚に足先までもが快楽の渦に巻き込まれていた。
「じゃぁっ、もう少し当ててから激しくしていくからね」
そう言って祐介はまた電マを当ててから腰を動かすと同時に一直線に快感が身体中を巡り脳を侵食していく。
「あぁあぁっぁっ」
自分とは到底思えないの声が耳に響く脳内は気持ち良さと同時に駆け巡っていった。
「ほら、だめだよ」
「これ、いじょ…は…」
「まだダメ。だって俺以外で満足しないようにしないとね。もし他の人に行ったとしても俺も元に戻ってくるように」
独占欲…。
「だから…ね?」
微笑みながらこちらを見つめるその顔には歪んだ愛が見え隠れしている。
「くっ…い、くよ」
持っていた電マを横に放り投げ、腰を強く激しくぶつけた。
「あっあっあああ、いいいいくぅぅ」
ビクビクと体を硬らせ、跳ね上げるとその瞬間だけ色々なことがどうでもよくなる。
「くっ…」
祐介は自身を引き抜いて裕美の顔に顔射をした。
「うっ…くっ…」
裕美は顔にかかった生暖かい精子を顔で受け止めながら、舌でまだ出し切っていない精子を舐めとるように舌で性器を転がした。
「裕美…君だけは俺の愛を受け止めてくれるよね」
意識を手放す寸前に彼を見ると愛しさと寂しさが入り混じった表情をしていた。
お互いに既婚者でありながらここまで歪んだ愛を受け入れてしまってもいいのだろうか?
いや、もう遅いのかもしれない。
一度受け入れてしまった体はもうその愛なしでは生きていけない、歪んだ関係になってしまったのだから。
Fin.
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