好きです!沢田さん! (Page 4)

「はあ!あっ、やっ!あっ、沢田さっ、あっ!好き、好きいっ!」

「くっ……こういう時にそう言われると、けっこうクるね……!」

「やあっ、つよっ……あっ、きもちいっ、沢田さんっ!好き、好きっ……好きいっ!」

気持ちが爆発した私は、沢田さんの腰に脚を回して抱き着いた。

それを特に嫌がらなかった沢田さんは、代わりに私の身体を強く抱きしめてくれた。

やがて何度も続いた沢田さんのピストンは、一度終わりを迎える。

腰を深く突き入れられて、私はまた目の前に光が散った。

私の中が、沢田さんのアレを強く締めているのがわかる。

「あっ……沢田、さ……」

「はあーっ……出て、る……うっ……さやちゃ……」

「沢田さん、沢田っ、さ……」

何度も名前を呼びながら、私の意識が落ちていく。

ああ、これでもう、沢田さんとさよならをしなくちゃいけない。

もう一回くらいエッチしたいなと思っても、瞼はもう上がらなかった。

 

――急に意識が目覚めたのは、なんだか呼吸がしづらかったからだった。

「……っふ?!」

目を開けるとそこには沢田さんがいて、まるでキスでもしているかのような距離にいて……。

私が目を開けると、沢田さんは慌てて距離を取ったようだった。

「さ、沢田さん……?」

「……起きたのかい」

私に背中を向けている沢田さんのちらりと見える耳は、とても赤い。

「……もしかして、今、私にキスしてました?」

「……俺、さやちゃんのそういう率直なところ、嫌いじゃないよ」

くるりと振り向いた沢田さんは、相変わらず目を合わせてくれなかったけど、顔が赤くて恥ずかし気だ。

「あー……さやちゃん。あのさ」

頭の後ろをぽりぽりと掻きながら、沢田さんは言う。

いつになく真面目な雰囲気だったので、私は思わずその場で正座をしてしまった。

「は、はい!」

「……もし、さやちゃんがよければなんだけど」

沢田さんは、私と目を合わせる。

「飽きるまで、俺と付き合ってみる?」

「……え?!」

一体どういうことなんだろう。

これは夢?もしかしてエッチの後の夢?

ほっぺをつねってみるけど、その手はすぐに沢田さんに止められてしまった。

「俺もさやちゃんがいつからか気になってたよ。健気にずっとアプローチしてくれるんだもん、こんなおじさんにさ。でも、さやちゃんのためを思うと一緒にいるのはきっとよくないと思って、だったらこれで最後にしようと思ってたんだけど、やっぱり気持ちに踏ん切りがつかなくて……」

「好きです!沢田さん!」

言い訳じみた言葉なんて、最後まで聞いていられなかった。だって両想いだったなんて、思わなかったんだもの!

私は思わず沢田さんに飛びついて、夢じゃないうちにその唇にキスをした。

私のキスは下手すぎて、歯が当たってしまったけど、あの優しい目で沢田さんはゆっくりと微笑んだ。

「俺も好きだよ、さやちゃん。俺と、付き合ってください」

私たちは何度もキスを繰り返す。

夢じゃないのを確認したがる私に、沢田さんは夢じゃないよとふにゃりと微笑んで言ってくれた。

 

沢田さんはもう、私から目を逸らすことはしない。

それはなんて幸せなことなのだろうと、私は喜びを噛みしめるのだった。

Fin.

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