気になる彼との初めての夜。彼の優しい愛撫に心も体も満たされて……
気の乗らない飲み会で一人飲んでいたら、気になる彼に話しかけられて急接近。そのまま家にお呼ばれされることに。互いに求めあって、そこで味わったのは、幸せいっぱいな初めてのエッチ。
「はあ……帰りたい」
賑やかで笑い声の絶えない宴会場の片隅で、私は小さくため息をついた。
今日は会社全体での飲み会で、よっぽどのことがない限り全員参加なのだが、特に親しい同僚もおらず、お酒も飲めない私には憂鬱な時間でしかない。
ちらりと時計に目をやると、終了時間までまだ時間がある。
(早く終わんないかなぁ……)
そんなことを思っていると、誰かが近づく気配がする。
顔をあげると同じ職場の瀬川さんがいた。
「退屈そうだね、水谷さん」
「……すいません、こういう空気って苦手で」
「いいよ。僕もあまり得意じゃないから。隣、座ってもいい?」
「はい、どうぞ」
少し横にずれながら、私の胸はドキドキしていた。
瀬川さんは仕事でわからないところを丁寧に教えてくれるし、困っているとフォローもしてくれる。
穏やかで優しくて、ずっと前から気になっていた人だ。
「水谷さんってお酒は飲まないの?」
「はい、すぐに酔っちゃうんです。瀬川さんは?」
「俺も飲めはするけれど、仕事の付き合い以外では飲みたいとは思わないかな。飲み会も強制参加じゃなかったら、さっさと帰ってゆっくりしたい」
「あ、わかります。何かするわけでもなく、家でゆっくり過ごしたいですよね」
「はは、わかってもらえて嬉しいよ……ところでさ」
瀬川さんが私の手を握ってきた。
驚いて彼の顔を見ると、彼は悪戯っぽい笑みを浮かべている。
「飲み会の後、予定ある?」
「……いいえ、特には」
「じゃあさ……」
瀬川さんの指が私の甲をゆっくりと撫でた。
それがなんだか愛撫されているようで、私の体温は上がっていく。
「この後、俺の家に来ない?」
その言葉に、私は小さく「はい」と頷いていた。
飲み会も終わり、瀬川さんの家を訪れた私はそのまま彼に抱きしめられた。
「ん、はあ……ちゅっ」
「……ん、あ……ん」
瀬川さんが何度も私に口づけをする。
その度に私の体は熱くなり、内側から溶けていくようだ。
「ふふ、水谷さんは可愛いね」
「そういう冗談は、止めてください……」
「冗談なんかじゃないよ。前からずっと、そう思ってたんだ」
瀬川さんの指が私の服のボタンをゆっくりと外していく。
こんなことになるなら、もっと可愛い下着を着てくるんだったと後悔に襲われる。
「緊張してる?」
「……少しだけ」
「……優しくするよ」
そう言って瀬川さんはそっと私の胸に触れた。
宣言通りその手には性急さはなく、丁寧に胸を揉んだ。
そのうち、右手だけが下に伸びてショーツの上から私の敏感な部分を撫でる。
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