スタジオに響いた吐息と愛撫、彼の強さに抗えなかった私 (Page 2)
「そっか……じゃあ、ちょっとぐらいイジワルしても、いいってことですよね?」
沢村が後ろから彼女の髪に触れた瞬間、全身が粟立つ。
「そんなふうに言って……ほんとは、待ってたんじゃないですか?」
スタジオの静けさが、逆に心音を暴くようだった。
彼女は目を閉じ、抗うようにしてなお、彼の指先を受け入れてしまう。
彼の指先が、彼女の後れ毛をそっとかき上げる。
そこに、くすぐるような吐息が降りた。
「……今日の放送、けっこうよかったですよ。中条さんの構成、さすがって感じ」
「その褒め方、毎回言ってる」
「だって、ほんとに毎回すごいから」
嘘と本音の境界が、甘く滲んでいく。
そのまま沢村の手が、背後から腰へと滑った。
美咲は一瞬、息を詰めたが、拒まない。
「ほら、やっぱり今日も……鍵、かけたじゃないですか」
「……だからって、好きにしていいとは言ってない」
「じゃあ……ダメって言ってくださいよ。言わないなら、触る」
その言葉とともに、スカートの上から、男の手がいやらしく這いまわった。
美咲は反射的に身を捩ろうとしたが、次の瞬間、沢村は近くにあった機材のコードを手に取り、彼女の両手首を軽く後ろで縛り上げた。
「やだ、なに……」
「ちょっとだけ。ほら、今日も頑張ったんだから、ご褒美」
ささやく声に、自由を奪われた美咲は、抗う気力と、この先にある快楽を予感する胸のざわめきのあいだで揺れながら、そっと力を抜いた。
「……湊、まさか本気で……」
「中条さん、ほんとに怒ってるとき、名字で呼ばないじゃないですか」
笑いながら、美咲の耳たぶを甘く噛んだ。
背中に結ばれた手がじわじわと熱を持ち、無力になることで、かえって感覚が鋭くなる。
「ほら、立ってて。こっち向いて」
沢村は彼女をスタジオ中央の床に立たせた。カメラが、まだ三脚に据えられたまま残っている。
「これ……まだ回るの?」
「スイッチ入れればね。録画はしないよ。ただ……」
「ただ?」
「レンズを向けてるってだけで、ゾクッとするでしょ?」
その言葉通り、沢村はカメラのファインダーをのぞき、彼女の身体をゆっくりなぞるように操作した。
彼女の膝裏、首筋、胸の谷間。モニターには何も映らないが、レンズの先に自分がいるという事実だけが、羞恥と興奮を煽る。
「見られてるかもしれないって、どう? ……感じる?」
「そんな……っ」
声を出そうとすると、口元に指が触れた。
「声、出したら……本当に録るかもよ?」
それは脅しではなく、ゲームのルールのような響きだった。
「こっちは、感じてるみたいですね」
沢村は彼女の太腿を撫でながら、そっと下着に指をかけた。
驚くほど、そこはすでに湿っていた。
「ほら、やっぱり……いじわるされるの、嫌いじゃない」
指が、柔らかく、しかし確実に滑りこむ。
これって?
話題になっている
放送局の話ですか?
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美奈 さん 2025年5月27日