失恋女子は京都弁上司に気持ちいいエッチを教わります!

・作

エッチをするのが痛くて嫌だと彼氏に言ったら振られてしまった桃華。そんな桃華に京都弁上司が気持ちいいエッチの仕方を教えてくれるというが…何度も与えられる快楽に桃華はおかしくなっていき…

数時間前、私は10年付き合っている幼馴染のマンションに、忘れ物を取りに行った。
合鍵で部屋に入るとそこには裸で女の人とイチャイチャする幼馴染の淳がいた。

私に気づいた淳は悪びれもなく、

「ああいたの。こういうことだから別れて。お前痛がってあんまヤらせてくんないし…一緒にいてつまんないから」

と言った。私は悔しくて合鍵を投げつけて走り去っていた。

*****

「あ、宮崎さん」

聞き覚えのある低い声が後ろで響いたので振り返ると、会社の上司、九条さんがいた。

「え、ええ!?どないしたん?」

九条さんは狼狽えた様子で私にそう尋ねた。私は道のど真ん中で、涙をダラダラと流していた。

*****

「色々大変やったなー」

横で九条さんが私をなぐさめてくれた。
九条さんと私から香るシャンプーの香りが同じでドキドキしてしまう。
私たちはカフェで少し話したあとラブホテルに来ていた。

カフェで私は泣きじゃくりながら、幼馴染に振られてショックを受けていること。
エッチが痛くて怖くてなかなか出来なかったこと。
だから、浮気して捨てられたことを素直に九条さんに話していた。
いつも無口で無表情な九条さんはいつもと違い優しく微笑んでくれ、私の話を聞いてくれた。
そして、言ったのだ。

「エッチで気持ちよくなるには練習が必要やからなー。もしよかったら僕と練習してみいひん?」

と…私は傷心していたこともあり頷いてしまい、気づけばラブホテルにいたのだ。

ベッドに2人並んで腰掛ける。まさか九条さんとこんな所に来るなんて思わなかった。

九条さんを横目でチラリと見る。座っていても背が高くガタイがいいのが分かる。
マッシュルームカットされた黒髪からのぞく少し吊り上がった目、見た目が少し怖く無口なため人を寄せ付けない。
だが、仕事ができ、困った時にさりげなくフォローしてくれるため男女ともに隠れたファンが多い。
特に女性社員はたまに京都弁でボソッと話す九条さんにときめいているみたい。
もちろん私もその一人だ。

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