クールな彼氏に頼まれてメイドコスしたら、蕩けるほど愛されました!
いつもクールで無口な彼は付き合ってからも口数が少なくスキンシップも全然ない。そんな彼から大事な話があると言われたので、別れ話かなと悲しくなっていたらメイドコスをして欲しいと頼まれて!?…クールな彼の情熱的な愛情に身も心もドロドロに溶かされてます!
付き合って一か月になる純也は、無口でちょっと怖い人だ。
釣り上がった目とがっしりした体格で、職場のみんなから「近寄りがたい」とか「怖そう」って噂されている。
でも、同期の私は知っている。本当は仲間思いで、裏でさりげなく仕事のフォローをしてくれたり、落ち込んでいるときに口には出さないが、私の好きなお菓子をそっとデスクに置いてくれたりする。
私はそんな純也の優しいところが好きだった。
だけど、実際に付き合い始めてからもあまり話さないし、1ヶ月たった今でも手すら繋いでくれない。
私のこと本当はそんなに好きじゃないのかな…そう思っていた。
そんなある日、仕事帰りに純也から「大事な話がある」と言われた。
私は心の中でビクッとしてしまった。
もしかして、別れ話? なんて、不安がぐるぐると頭の中を駆け巡る。
今日一日の仕事が全然手につかなかったほどだ。
あのクールな純也が、わざわざ「大事な話」なんて言うから、余計に緊張してしまう。
近くのカフェに入って、純也が向かいに座った。少し緊張した面持ちで私を見つめている。
何を話すんだろう…心臓がドキドキして、私は耐えられなくなりそうだった。
しばらくの沈黙の後、純也がぽつりと話し始めた。
「…玲那、実は玲那に頼みごとがあって…」
「な、なに?どうしたの?」
純也がこちらの様子をちらちら確認しながらおずおずと切り出す。
「嫌だったらいいんだけど…もしよかったらメイドのコスプレしてほしいんだ。」
一瞬、頭が真っ白になった。あれ別れ話じゃないよかった…でも
「え、えっ?」と、思わず聞き返してしまう。
クールな彼がそんなこと言うなんて、まったく想像もしていなかったから。
冗談…かな? でも、純也の顔は真剣そのもので、どうやら本気らしい。
「なんで、そんなこと…?」
と聞くと、純也は少し顔を赤くして目をそらし、ぽつりと言った。
「玲那のメイドさん絶対、可愛いって思っていたから…」
その言葉を聞いた瞬間、私の心臓がバクンと跳ねた。普段は無口でクールな純也が、こんなにかわいいお願いをしてくるなんて思わなかった。
なんだか、嬉しさと恥ずかしさで胸がいっぱいになる。
「私メイドのコスプレするよ!やりたい!」
私がそう言うと、純也は恥ずかしそうにしながらも、目を輝かせてた。
私はそんな純也を見て少し純也に近づけた気がして嬉しくなった。
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