スパイな彼女が殺し屋を誘惑したら、絶倫すぎて情報を掴めず任務失敗…? (Page 2)

そのあとは、会話が特段、弾むわけではなかったがローズは彼に少しずつスキンシップをとり近づいていった。そんな彼女にハオシェンも、まんざらではない様子で興味を持ち始めているようだった。

「ねえ、あなたのこともっと知りたい」

ローズは甘い声で囁く。

「じゃあ、二人っきりで話そうか」

ハオシェンはローズの手を取り、店を出た。
二人は暗い夜の街を歩き、ホテルへと向かう。

ローズは冷静だったが、内心では次の一手を考えていた。
ハオシェンは何かを察しているのか、それともただ彼女に興味を持っているだけなのか、彼の表情からは読み取れないのがもどかしい。

*****

ホテルの扉が閉まる音が響くと、二人は静かに見つめ合った。
そして、急にハオシェンが笑い出した。

「あははは、君それ全然似合ってないよ!」

「な、何が?」

ローズはびっくりして声が裏返ってしまう。

「その赤い口紅。君みたいに童顔な女の子には似合わないよ。まあ、子どもがお母さんの口紅を借りてきたみたいでかわいいけど」

「こ、子どもじゃないわ!もう22さ――ん!んん…」

突然、ローズはハオシェンに唇を奪われた。
息をつく暇もなく舌が入り口内を犯される。

噛み付くようなキスにローズはじたばたともがいたが、うねる舌に快感を覚えだす。

「よし、口紅が落ちて可愛くなったね。それにとってもいい顔になった」

ハオシェンはとろりと惚けたローズの顔を見て、満足そうに頷いた。

「な、なに…突然…」

「キスして欲しそうだったからさ。モヒートはキスをする前に飲むんだっけ?」

確かにそう言ってハオシェンを誘惑したのはローズの方だ。
ローズはなんとか気を取り直そうとした。

そんなローズをハオシェンはゆっくりと抱きしめ耳元で囁く。

「嬉しいよローズ。君から俺の元に来てくれるなんて。君の任務はなんだっけ?ああ、そうだ俺の弱みを探ること。見つかるといいね」

「な、なんでそれを!」

ハオシェンはにやりと笑い、すかさずローズを抱き抱えベットへと向かう。
乱暴にローズを放り投げると、来ていた黒のシャツを脱ぎ捨てローズを組み敷いた。

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