ただ、抱かれたいだけの夜もある (Page 2)

すでに余裕を失いかけている私を他所目に、親指と人差し指を使って胸の突起を転がす。

優しく、時折、少し強く。

与えられる快感に、身体は小さく震え呼吸は乱れ始めた。

「触って欲しいのは胸じゃなくてこっちかな？」

そう言うとタカヒロは濡れた花びらの間に、そっと指を潜らせた。

すでにしっかりと濡れた蜜部は、ちゅぷっ、といやらしい水音を立てて指を受け入れる。

私から溢れ出た愛蜜を指先に絡めて、小さな蕾を優しく撫であげた。

『あっ、あっ…やぁ…』

部屋に流れるオルゴールの音色に私の甘い鳴き声が重なって、身体の奥がどんどん熱くなって、疼いて疼いて仕方がない。

初めて身体を重ねるというのに、タカヒロの指は私を知り尽くしていると言わんばかりにいいところだけを重点的に虐めてくる。

『あっああぁっ、やぁ…』

熱く乱れた吐息が、唇から漏れる。

「声…むちゃくちゃ可愛い」

『あっ、あっ、んあああぁっ…』

指で内部を掻き回され、快感が全身に波打つように広がっていく。

すっかり欲情してしまった身体は止まらない。

指だけじゃ物足りなくなってしまった私はタカヒロの腕を掴んだ。

「コレが欲しいの？」

大きく膨れ上がった肉棒を見せつけられ、私がコクリと頷くと、彼はベッドに仰向けに寝転んだ。

「じゃあ今度はサナの番。俺に跨って？」

『えっ、私が上？』

「そうだよ。だって、サナがSEXしたくてたまらないんでしょ？それなら上で好きに動いてみなよ」

少しの戸惑いはあったものの、ここまでしておいて恥ずかしがるなんて今更だ。

彼の言う通り、下腹部に跨ってそのままゆっくり腰を下ろすと、すでに蜜の溢れる私の蜜部はタカヒロの肉棒をすんなりと受け入れた。

『…んっ…』

自然と漏れる甘い声。

「サナの中、狭いね。ほら、休んじゃダメだよ。もっと好きに動いて」

快楽を求めて腰を上下に動かせば、私のナカを掻きわけるように、熱い肉棒が蜜壁を押し広げていく。

『ぁああっ…んっ…』

自ら腰を動かして、彼のモノに絡みつきながら身体を小刻みに震わせ喘ぐ。

「とってもいやらしくて、綺麗だよ」

『ああ…そんな…見ないで…っ』

夢中で腰を動かす姿を下から見上げられて、恥ずかしさは残るものの、より深い快感を求めて腰を揺らしながら甘い声を漏らした。