暑さと酔いの勢いで幼馴染と脱衣トランプしたら (Page 2)
「あ、ヤバッ、私の負け?」
既に上裸の奈津、いまだ連勝中の春樹。アルコールでフワフワした頭、トランプをしながら開けた缶チューハイも程よく回ってきたころだ。
「女は度胸よっ!」
そういって着ていたTシャツを脱ぎ捨てる。水色の下着があらわになる。その姿に奈津が首をかしげる。
「あら、いい脱ぎっぷり。てか、お前そんなスタイル良かったか?最高の着やせか?」
「本当だ。ヤバいね、目に毒な姿」
そこまでは笑い話で済んだ。
*****
「え、また私の負け?ちょっ、待ってこれ以上は無理だって。本当に勘弁してください!」
残るは下の下着一枚。現在手ブラ状態である。片腕で胸を隠しながら、カードを持っていた。そして負けた。脱ぐものは最後の一枚だ。ほとんど常勝でまだ上裸ぐらいで済んでる春樹、パンイチの奈津。
「まあ、さすがにかわいそうだしな。これぐらいで勘弁してあげるかー」
そういってゲームの勝者の奈津が額に口づける。突然のことにぽかんとしてると
「最多勝は僕だよ。僕にも権利あるんじゃない?」
そういって春樹に腕を引かれ、ちゅっと右の頬にキスをされる。驚きのあまり声が出なかった。
「そんな驚いた顔してどうしたの?頬にちゅーなんてよくしたでしょ」
「額もよくしたよな。挨拶に近い感じで」
確かにそうだけど、今は意味が大分異なってくる。
ふと2人がそれぞれ口づけた場所を親指で撫でる。賑やかで楽しい雰囲気ががらりと変わり、一気に匂い立つような艶を含むものになった。
「僕は知ってたよ、好きな人とすることぐらい。ずっとそういう意味で好きだよ。でも抜け駆けは出来ないしね」
「言いながら、抜け駆けしてんじゃねぇよ。好きだ、つぐみ。ずっと前から」
2人からの思いがけない告白にアルコールが回りきった頭では処理が追いつかない。そんなこと思ったことも考えたこともなかった。男女間の友情なんて成立しないというけど、ここだけは違うとどっかで思っていた。
「え、でも、だって私彼氏いたことあるし、2人だってそうじゃん」
「俺たちだって、そりゃ興味はあったし?フラれる理由は大体お前と私どっちが大事なの?!だったな」
「僕もー。基本僕らにつぐみより優先されることってないから」
私のフラれる理由も似たようなもんだけど。奈津に瞼にキスされて、春樹には顎先にキスされる。返事も考えられないうちにソファーに押し倒された。
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