彼が帰ってくるのを寝たふりして待ってみたら、じりじりと悪戯されてロスが解消しました。 (Page 2)
それにしても遅いな…
初めのうちはドキドキして眠くなかったけれど、素肌にシーツのツルツルした感触が気持ちいいのと、自分の体温で布団がちょうど良い温度になり、うとうとしてきた。
このまま眠ってしまってもいいけれど、熟睡タイプの私は眠ると朝まで起きないことはわかってる。
どうしても彼の反応が見たくて眠気と戦っていた。
するとそこへ、鍵の開く音と共に「ただいまぁ」と気の抜けた声が聞こえドクンと心臓が跳ねた。
彼が寝室に入ってくるまで、その足音に耳をすませていた私は、後悔し始めていた。
こんな下着…やっぱり恥ずかしいかも!
彼の寝る方へ背中を向けて、気づかないでほしいとすら思う頃、彼が部屋へ入ってきた。
「ひな?寝てる…よな、はぁ」
彼がため息まじりにつぶやいた。
お酒に強い彼がベロベロになった姿は見たことがないけど、口調でなんとなく酔っているのだとわかった。
ギシッとベッドに彼が入ってきた。
布団の擦れる音で彼が近づくのがわかる。
彼に後ろからハグされ、首筋にちゅ、ちゅ、と何度もキスされる。
「ひな…好き、ごめんね…また会えなかったぁ…ちゅ、はぁ…いい匂い…」
ゆっくりと彼の腕が私の向きを変える。
「可愛い…寝たら起きないひなが悪いんだから…ちゅ、ちゅ…クチュ」
彼の舌が私の口の中を弄る。
「…んん」
キスに驚いて、思わず声を漏らすと、ハッと彼が唇を離した。
「ひな?起きた?…ね…起きて……起きないか、ひなのあほぉ」
半ば泣き声のようにぼやいて、再びキスを繰り返す。
いつもこんなにされても起きなかったの?自分の鈍感さに驚いていた。
まだばれていない格好をしているせいで、私はまだ寝たふりをしてスースーと寝息を立てた。
「ん〜ひな、なんで…ちゅ、起きねぇんだよぉ…おそっちゃうぞ…ん…へ?」
彼のキスが首筋へと向かったその時、ようやく薄着で寝ていることに気づいた彼がそうっと私のカーディガンをめくるのがわかった。
「わ…え、え?…なんだこれ」
私は恥ずかしすぎて、彼に背を向けて寝返りを打った。
「あぁ、待って…ひな、何それぇ…」
私は黙って寝たふりを続けた。
「まじか…えろ…」
彼の手がそろそろと私の腰をつかみグッと引き寄せた。
そして後ろから下着の線をなぞるように胸元を探る。
「ひな…こんなの、持ってたんだ…」
彼の手は下半身へと向かい「はぁ…」と息をつきお尻を撫で回した。
「これ…やばいな、ひな…ね、起きて」
耳元で囁かれ、私もなんだかムズムズとしてくるけど、ぎゅっと目を閉じた。
彼の両手が胸をつかみ、強く揉む。
「ねぇ、ひな…明日休みだし…ね、起きて。おら、おら」
強弱をつけておっぱいを揉み、わざと起こそうとする。
「ん…んん」
私も興奮しているせいか体が熱くなる。
彼の手を避けようとして仰向けになったけど、目はかろうじて閉じていた。
まだ起きない私に彼は話しかけるのをやめ、下着の上から乳首を舌で刺激してくる。
はぁはぁと彼の息遣いが聞こえるほど、欲情されていることに体が喜びズクズクと下腹部が疼いた。
もうそろそろ起きてもいいかな…そう思った時、布団がバサッと床へ落ちる音がした。
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