彼が帰ってくるのを寝たふりして待ってみたら、じりじりと悪戯されてロスが解消しました。
えっちする暇もないくらいすれ違いの一週間。ラブラブな同棲生活に期待していた私はある作戦を思いついた。彼氏が我慢できないくらいえちえちな格好でベッドの中にいたら、かわいい子犬が野獣に変わるかもしれない!淡い期待を抱きながらランジェリーショップへと向かったのだった。
「今夜、飲み会で遅くなる」
メッセージを受け取り、私はため息をついた。
お互い就職し同棲も始まって、毎日ラブラブに過ごせると思っていたのも束の間、新入社員の歓迎会に始まり、部署の飲み会、友人との飲み会と連日の飲み会続きでほとんど私は構ってもらっていない。
釣った魚に餌はやらないって、このこと?
彼がそんなタイプじゃないことも、一時的なすれ違いだとも頭ではわかっているけど、悶々とした気持ちは蓄積していくばかりだった。
それでも今一番幸せを感じるのは、朝目覚めるといつも彼が私を抱きしめるようにしてグーグー寝ていることだ。
息苦しさで目が覚めるのはちょっと勘弁してほしいけど、抱きしめたまま眠るくらい好きってことみたいで、ちょっと嬉しい。
彼の筋肉質な腕をグッと持ち上げ、彼の耳元に口を近づけた。
「コウ起きて、朝!」
「んん〜…あと、5分…」
彼は腕を解いて布団の中へ潜り込んだ。
*****
その日も彼からメッセージが来た。
「今日もお客さんの付き合いでご飯会。何時になるかわかんないから先に寝てて」
ここ一週間、彼には朝しか会っていない。
もちろんエッチもなし。
いつまで続くんだろ?
もし同棲してなかったら、もっと私との時間作ってくれた?
思考が愚痴で溢れる前に考えるのをやめた。
それにしても、抱きしめて寝るくらいなら、襲ってくれたらいいのに。
そこで、私は思いついた。
彼が抱きしめるだけじゃ眠りにつけないくらい魅惑的な格好で寝てたら、どうなるかな?
ふと思い立って私は仕事帰りにランジェリーショップへ向かった。
いつものランジェリーコーナーをスルーして奥の方にあるレースランジェリーコーナーへ足を踏み入れた。
布の面積が狭いものからTバック、シースルーのもの、大人なランジェリーがたくさん置いてあった。
局部に布の全くないプレイ用のものまである。
あまり長居するのも恥ずかしいので、白いランジェリーを適当に手に取り、あとは通常のものと一緒に紛れさせて購入した。
私は寝る前に買ってきたそれらを取り出してみた。
「わ…布が少ない…」
ほとんどレース素材で真ん中に気持ち程度の布と後ろはTバック風になっている。
お尻部分の紐の周囲に施されているレースはスケスケだ。
怖気づいて何度もタンスの奥にしまおうと思ったけれど、迷った挙句にようやく着替えてみた。
アンダーヘアまで透け透けでお尻も出てしまうが、水着用に整えられたアンダーヘア、レース越しの白い肌はとても魅惑的だと思った。
「そうだよ、誘惑するにはこれくらいじゃないとね」
上から薄いカーディガンを羽織り早めにベッドに入った。
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