栄養剤と間違えて媚薬を飲んじゃった!

・作

サラリーマンと結婚した綾乃。優しい夫の一哉と新婚で結婚生活に何の不満ない。疲れ気味な私を気遣って栄養剤をくれたんだけど、なんだか飲んでから体が妙に火照る。栄養剤じゃなくて、媚薬?!欲しくてたまらない綾乃はいつもより積極的に…

製薬会社で働く夫とは友人から紹介されて出会った。デートに誘われて、告白されてというごく普通の交際を始めた。付き合って3年目の誕生日にダイヤの指輪を差し出しながらプロポーズされて、めでたく結婚。ありふれた、それこそ世の中にいくらでもある平凡かつ平和的な結婚までの過程と言える。
結婚して半年。まだ世間では新婚の域だろう。私もまだ働いてるから家事も分担してくれるし、何かと気遣ってくれる。

「ただいま綾乃。あんまり無理するなよ、俺がいるんだから。あ、これ疲労回復に効くサプリ」

「ありがとう、一哉」

優しい夫。これ以上何か求めるのは贅沢というものだろう。
お風呂上りに栄養剤を飲んでみる。テーブルに置いてあったケースからピンク色の錠剤を取り出して飲んでみた。しばらくテレビとか見てたんだけどお風呂上がりだからかな、やたら体が熱い。くったりとソファーで横になる。
お風呂から上がってきた一哉がケースをみる。

「綾乃、栄養剤飲まなかったのか?」

「え?飲んだよ。あのピンク色のやつ」

「違う、綾乃こっちの白い方!あれは、開発部のやつがふざけて渡した媚薬!紛らわしい置き方してごめん!」

「ああ、だからか…」

やたらと体が火照るわけだ。もう指先を動かすのも億劫なのに、パジャマが身体に擦れるだけで、体がびくりと跳ねる。一哉がごくりとのどを鳴らす。

「とりあえず、寝室行こうか」

そう耳元で囁かれただけでぞくぞくっと体が震えた。横抱きに抱き上げられて、そっとベッドに下ろされる。薄暗い寝室、視界が制限される分鼓動が耳元でなっているかのようによく聞こええた。吐く息も甘く、熱い。欲しくてたまらなくて、自分でパジャマを脱いでいく。寝るときはブラを付けないので、露わになった胸に焦っていたのはどちらかというと一哉の方だった。

「媚薬飲んだの俺じゃないのに、理性焼き切れそう…」

そういって頭を抱える一哉の首に腕を絡めて、キスをせがむ。ああもうといってちょっと乱暴に口づけられ、薄く開いた唇の隙間から舌が差し込まれる。舌を絡めて上顎をくすぐられて、ジンと胸の先端が痺れた。まだキスしかしていないのに、けなげに存在を主張しているそこを指先で擦られる。

「触ってないのに、ビンビンじゃん」

「あっ、はっ、一哉ぁ、体が熱いの…」

触れているところ全部が気持ちいい。体が熱くて溶けそう。理性なんて欠片も残ってなくて、快感が欲しくってどんどん淫らになっていく。

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