水曜日は旦那様に内緒で (Page 2)

「お待たせしました」

ドアを開けると、川越さんが牛乳ビンを2本持って、にっこり笑っていた。

「今週分の牛乳です。牛乳とあと、ヨーグルト。サービスです。斎木さんにはご愛顧の印に」

「ヨーグルト!嬉しいです。ここのはとっても美味しいから。どうぞ、上がってください」

ドアを抑え、川越さんを中に招き入れる。

川越さんは、おじゃまします、と頭を下げ中へ入った。

川越さんから牛乳ビンとヨーグルトを受け取る。

彼をリビングへ通し、もう勝手知ってるとは思うが、ソファへ案内する。

「どうぞ、ソファへ座って、くつろいでてください。今お茶お持ちしますね」

「ああ、いえ。おかまいなく」

手早く牛乳とヨーグルトを冷蔵庫へ入れ、お茶の用意をする。

来客用のちょっといいティーカップを出す。

お茶請けには頂き物のマドレーヌを。

とぽとぽとカップに注ぐと、ハーブの気高い香りが胸いっぱいに広がった。

ハーブティーは川越さんに勧められた。

 

川越さんはわたしがご贔屓にしている牛乳屋さんで、30才前後の、笑顔の素敵な好青年である。

Tシャツを着てくることが多いのだが、服の上からでもわかるほど筋肉がついている。

身体を鍛えることが趣味だと、その素敵な笑顔で言っていた。

わたしの家が牛乳配達の最後の家のようで、長くなった立ち話で得た情報だ。

立ち話からどうしてこのような関係になったのか、今ではもうよく覚えていない。

「お待たせしました。粗茶ですが」

「いい香りだ。ハーブティーですね?」

「はい」

「言ったこと、ちゃんと守ってるんですね」

わたしは顔を赤らめ、小さくはい、と返事をする。

「斎木さんはえらいですね」

目を細め、川越さんがハーブティーを飲む。

「とってもおいしい。斎木さんはお茶を淹れるのが上手ですね」

川越さんはわかっているのか、わかっていないのか、ゆっくり喋りお茶をすする。

「おいしくお茶を淹れる才能があるのかもしれませんねぇ」

わたしは川越さんが話すたびに、鼓動が早くなり、はしたないことに、下半身が熱を訴え始めていた。

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