男友達とのエッチな夢に動揺していたら、酔った勢いで現実になっちゃいそうです。

・作

男友達のリョウには可愛い自慢の彼女がいる。ある日リョウとのエッチな夢を見てしまった私。サークルの飲み会に現れたリョウと夢を思い出して目を合わせられないでいると、酔っているせいか絡んでくる彼にドキドキしてしまう。ふたりきりで話が盛り上がり、夜の校舎で熱いキスを交わすと止まらなくなって…

「…もっと…ん」

部屋の西日がまぶしくて、目を覚ましたのはベッドの上だった。

蒸し暑い夏の日、キャミワンピがみだらに着崩れている。

乳首に置いていた指をそっと離す。

なんて夢みちゃったの…

私は夢の中で男友達のリョウとエッチの真っ最中だったのだ。

ゆめうつつのぼんやりしながらもまだ、彼の指やたくましい腕、やわらかい舌がおっぱいの上を這う感覚、鼻筋の通ったきれいな顔を胸へうずめていた様子をおぼえていた。

薄いタオルケットの中へもぐり、わたしはそっとパンティの上からクリトリスを擦る。

夢の記憶が薄れて消えてしまう前に、乳首を舐めながらこちらを見ていた彼を思いかえす。

「ん…ぁ…」

しっとりとした布の横から指を滑り込ませると、私の蜜液が溢れていた名残があった。

「…濡れちゃってる…ん…んん」

くちゅくちゅと割れ目をかき混ぜ乳首を摘まみ上げると、甘い感覚がこみ上げてくる。

「リョウ…ん、ついて…ぁ」

指が奥まで届かなくてもどかしい。

そのとき、ピコンとメッセージの着信音が鳴り、ハッと我に返った。

メッセージは偶然にもリョウからだった。

【今日の飲み会、参加する?久々に俺も参加する予定】

「めずらし」

私とリョウは一時的に両想いだった時期もあった。

でも、どちらも告白までは至らなかった。

リョウはここ半年ほど、可愛い年下の彼女ができて以来、付き合いが悪かった。

「もしかして、彼女連れて来たりして?」

すっかり覚醒し、現実に引き戻された私は、「参加する」とだけ短いメッセージを送り、身支度に取り掛かった。

*****

通っているキャンパスの近くの居酒屋に私が到着した頃には、もうすでに大体のメンバーがそろっているみたいだった。

「萌絵来た!こっちこっち!」

仲良しの栞奈が手招きしてくれる。

「ん?萌絵、今日なんかいつもより大人っぽくない?」

「そ、そうかな?」

ついさっき見ていた夢のせいでフェロモン出てるとか?

そんなことを考えていたら、いつものようにリーダーが気の抜けた挨拶をした。

みんなが相槌を適当に打つ。

グダグダの乾杯の後いつもの飲み会が始まった。

最初のころよりは参加メンバーも減って、気の知れた仲間との飲みはそれなりに楽しい。

栞奈から彼氏ののろけ話を聞かされるくらいには酔いも回ってきたころ、私の目の前にドカッと誰かが座った。

リョウだ。

私は急に、夕方に見た夢がフラッシュバックして、思わず目をそらした。

「おふたりさん、もりあがってるじゃん?」

「お!リョウ、久しぶりじゃん。元気してた?」

栞奈がろれつの怪しい口調で話している横で、私はリョウの彼女が来ていないかとサッと会場を見回してみた。

どうやら連れてきてはいないようだ。

少しホッとしてもう氷しか入っていないコップに口をつけた。

「萌絵?お前も酔ってるの?」

リョウがずいっと近づいて、私の顔を覗き込む。

「ううん。なわけない。よ、酔ってないし、栞奈よりは、うん、酔ってないし」

ドギマギと言葉を発しながらもリョウの視線が合い、カーっと顔が熱くなってしまう。

赤面しているであろう私をじっとリョウが見つめる。

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