年下の男の子は甘くほほえむ (Page 3)

私は本当に何をやっているんだろうか。誘われるがままラブホテルまで来てしまった。今日は金曜日、月曜は祝日で連休だ。だからと言って何か予定があったわけでもないけど。

「地方の大学行ったって聞いたから、二度と会うことないって思ってたのに」

「僕ももう会うことはないと思ってはいました。でもまた会えて嬉しいです。覚えててくれたのも嬉しかったです」

「はじめましてって言ったのに?」

「最初は忘れちゃったかと思ったんですけど、目が合わないから。ああ、覚えてくれているんだって」

そんな露骨な態度だったろうか。

「実はあれファーストキスだったんです。ファーストって忘れないもんですね。高校生の頃からずっと好きでした。今も、あの頃よりずっと好きです」

「私はもう矢野君とのキス以外、ファーストキスも覚えてないよ」

*****

深くキスをして、舌を絡ませる。ボタンを一つづつ外されて、胸元がはだける。フロントホックをぱちりと外され、胸が弾む。もうほとんど意味がなくなったブラウスと一緒に床に落とされた。
ばさりと矢野君がワイシャツを脱ぎ捨てる。

「心音やばい、聞こえそう」

「…本当だ。でも、私もどきどきしてる」

矢野君の左胸にあてた右手の手のひらから早い鼓動が聞こえる。私の鼓動も早い。触れた右手から私の鼓動も伝わってしまいそうだ。ふと手を取られ指を絡められる。

「あの頃からずっとこういう風に触れたかった」

甘くささやかれ、壊れ物にでも触れるかのようにそっと胸に手が当てられる。キスをしながら、胸が揉まれ指先が主張を始めた頂を掠める。

「あっ…」

思わず口から零れた甘い声。繊細ささえ感じる指先でそっと擦られたり、摘ままれたまま擦られたりされる度、びくりと身体が震える。ちゅっと吸いつかれ、口の中で甘く噛まれたり、ころころと転がされて息が上がった。

「はあ、あっ、はあ…」

「ゆっくり息して、力抜いて」

優しく背筋を撫でられ、私はゆっくり息をする。深く息をすると息が落ち着くとともに感覚がもっと冴えた気がする。脚を撫でていた手がそっとスカートと下着も取り去る。ふーっといたずらに息を吹きかけられるだけでぞくぞくっと体を震わせる快感が走る。

「舐めてください」

唇に当てられた中指と人差し指をゆっくりと口に招き入れる。歯を当てないように慎重に指の腹をくすぐる様に舌を絡めていく。根元までねっとりと舐め上げると舌の上を滑る様に抜かれた。

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