ぶっきらぼうな彼氏が酔って甘えん坊さんになる話 (Page 4)

「大輔っ…大輔ぇっ…!」

何回も名前を呼びながら、私は大輔を抱きしめた。
足まで絡めて、大輔の全身にしがみつきながらその快感を受け入れていた。

「ん、りさっ…きもちいーね…?」

大輔も気持ちいいのだろう、時々何かを我慢するように歯を食いしばっているようだった。

「りさっ…すき…すきだよっ…」

薄く開かれた唇から、漏れ出るように聞こえる愛の言葉。
それだけで下腹部が疼くほど、今の私は快楽に支配されていた。

「大輔っ…好きっ…私っ、大輔のことぉっ、好きぃっ…!」
「しってるっ…こんな俺なのにっ、好きでいてくれて…ありがとっ…」

お互いに見つめ合い、繋がりながらキスをする。
その間にも揺さぶられる腰は、もう限界がきていて、大輔も同じなのかずっと奥をぐりぐりと圧し潰すような動きをしている。
唇が離れると、大輔の動きはより強く、早くなっていった。
その時が来るのだと思うと、背筋がゾクゾクとして、震えてしまう。

「でるっ…りさっ、でるよっ…!」
「んっ…だしてぇっ…私のっ、ナカにっ…!」
「うっ、でるっ…りさっ、出るっ、全部っ…く、ぅうっ…!」

ぎゅううう、と私の身体を圧し潰す勢いで、大輔は腰を深く突き入れてきた。
そしてそのまま、最奥で果てた。

「ふあああっ、あっ…だ、あっ…! あっ、あぁっ…!」
「はあっ…りさっ…すき、すきだ…はっ、出るっ、まだっ…ぐっ…!」

ぬちゃ、ぬちゃ、と生々しい水音が聞こえてから、大輔は少しずつ身体を起こしていった。
たっぷりと中身を含んだゴムを捨ててから、大輔はもう一枚のゴムを取り出す。

「…ま、まだスるの?」
「俺はシたいんだけど…だめ?」

そんなふうに言われて、断れるわけがなかった。

*****

「恥ずかしすぎる」

朝起きて開口一番、大輔の口から飛び出したのはそんな言葉だった。
結局昨夜はあの後、もう一回シた後はだらだらとベッドの中でお互いに触れ合って、気付いたら寝てしまっていた。
やたらと大輔が抱きしめてほしいと甘えてきたのはまるで夢みたいで、私だけが覚えているのかと思ったらそうでもないようだ。

「昨日の記憶…ある?」
「ある…」
「あれって、さ…」
「…俺、酒に弱くて…飲んだらああなっちゃうから、りさの前で飲みたくなかったんだよね」
「甘えたくないから…?」
「いや…普通にかっこ悪いじゃん」

耳まで赤く染めた大輔がなんだかとても可愛らしくて、そんなことないと言いながら、抱き寄せた。

「ちょっ、りさっ…」
「たまにはああいう大輔もいいと思うな。もっと素直になっていいんだよ?」
「…ん」

観念したように抱き寄せられたまま、私の胸元に顔をうずめる大輔。
ぶっきらぼうな彼氏の甘えん坊な一面がとても愛おしくて、めいっぱい抱きしめてしまうのだった。

Fin.

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