いい旅、いいお湯、いいオジサマ? (Page 5)

中途半端な時間だからかお風呂は幸い空いていた。シャワーを浴び、温泉にまたつかる。まだ現実感がなく、気を抜くとまた濡れてしまいそうだった。

「お顔が赤いけど、お熱でも?体温計お持ちしましょうか?」

と仲居さんにも心配された。

「いえっ、あんまり気持ちいいから長湯しちゃって。ちょっと湯あたり気味なのかな?」

といってごまかした。
ふかふかのお布団に寝転がって、目を閉じても体が疼いて眠くなるどころか目は冴えていくばかり。時間が経つごとに中庭の出来事が現実感を連れてやってくる。いつもの就寝時間よりかなり早い時間なのに電気を消して、布団の中でだらしなく自慰にふけった。自分の指では物足りなくて切なくて仕方なく、イクと同時に無理やり眠りについた。
いつもより早い時間に寝たせいか、朝早く目が覚めてしまい再び自慰にふけり、ひとしきり満足したところで朝風呂という贅沢をしにお風呂へ向かった。

少しでも気を抜くとぼんやりとおじさまとの行為ばかり思い出してしまう。
旅行は今日で終わりなんだし、お土産も買ってそろそろしっかりしないと。そう思っていたのに、旅館をチェックアウトして門を出たところにおじさまが立っていた。

「昨日は渡しそびれたからね、裏に書いてあるのは電話番号だ。飼われる気になったらいつでも掛けてきてくれて構わないよ。昨日よりもっと刺激的な遊びを教えてあげよう」

「いつでも?」

「いつでも」

差し出された名刺を両手で受け取り大事に手帳にはさんでしまう。待っているよと言っておじさまは車に乗って去って行った。

*****

あの旅行から何日か経った。気が付くとおじさまのことばかり思い出してここ最近は気もそぞろだ。
私は意を決して、電話番号をタップし通話ボタンをタップする。三コール目でその人はでた。

「待っていたよ」

「もしもし、おじさま?可愛がってください。もっといけない遊びを知りたいです」

「本当にいやらしい子だね、可愛がって躾もしてあげるよ。S駅で待ち合わせしよう。その際下着はつけずにちゃんとお行儀よく待っているんだよ」

「はい、おじさま」

未知なる扉をあけ放ち、新しく知る快感への期待でじゅんと蜜が秘部を濡らした。

Fin.

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