マンネリ防止のため気分転換でハメ撮りをしてみた私たち。
玲奈(れいな)は社会人2年目。彼氏の光(ひかる)も同じく社会人2年目で、同棲を始めてから2年が経とうとしていた。一緒にいることに慣れていくうちに、マンネリしてしまうのではと感じた玲奈は、友達から聞いたアドバイスをもとにハメ撮りを提案した…
「んー、同棲し始めて2年かあ。たしかにマンネリ考え出す時期かもね」
「そうなんだよね…仕事があるってのもあるけど、やっぱり前より盛り上がらない?っていうか?」
「やっぱいつもとちょっと違うことしたほうが燃えるよね」
同期の女友達と久しぶりに飲み、最近の悩みを打ち明ける。彼氏とは同棲して2年が経とうとしていて、お互いに仲良くやっている自信はある。だがここまで来ると、慣れは否定できない。たまにえっちなことをする日もあるが、飽きられていないか正直不安ではあった。
「じゃあさ、いいこと考えた」
「うん、なになに?」
すっかり酔いが回った私たちは手を振って分かれる。先ほど友達に言われたアドバイスが頭の中をぐるぐるしていた。
「ハメ撮り」。よく聞くワードではあるが、もちろん試したことはない。
「明日はお互い休みだし、試してみるかあ~」
ふわふわした足取りで家に戻り、その日はいつも通りに眠りについた。
*****
「明日もお互い休みって久々?超うれしー」
珍しく週末2日間の休みが揃った私たちは、特別遠出せずに家出の時間を楽しんでいた。
お酒を飲みながら他愛もない話をし、ほろ酔いになって2人でベッドにもぐりこむ。
「ねえ光、ちゅーして」
「なになに、かわいい」
光は笑いながら私にキスをする。
私はこのチャンスに、とマンネリ防止策を実行に移すことにした。
「あのさ、私、試したいことあるの、光と」
「試したいこと?なに?」
私はスマホを手に取ると、ビデオ画面を表示する。
「撮る」
「…とる?」
「あの、その…なんかこう…はめ、どり…?」
突然恥ずかしさが込み上げて、目を逸らす。急にどうしたんだと疑われるかな?刺激的すぎて変態だと思われるかも?酔った勢いもあって言ってしまったことに少し後悔しながら、恐る恐る光の反応を待つ。
「したいの?」
「え、う、うん…やっぱさその、マンネリ?とかあるじゃん、だから」
「俺が玲奈に飽きることがあると思ってるの?」
「や、そういうわけじゃないけど…」
「玲奈が俺に飽きた?」
「そ、そんなわけないじゃん!」
「ふーん」
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