魅惑の香りに乱される夜 (Page 4)
キスをしながらぷつりぷつりとボタンを外された。ブラウスを腕から抜かれ、あらわになったブラのホックを外し、隙間から手が入り込む。
「あっ」
周りを撫でるように揉まれ小さく声を上げた。指先が存在を主張し始めた先端をかすめた。かすめるだけでなかなか触れるることはない。焦らすみたいにくるりと周りを撫でられ、ときおり掠めるだけの弱い刺激が物足りない。すっと軽く引っかかれた。
「熱い肌。触れてるだけで溶けそう」
「ひゃあんっ!あっ、もっと、もっとして!」
片方はひっかきながら空いた方はじゅっと強く吸い付かれる。吸い付かれたと思ったら、舌先でちろちろなめられたり、口の中で飴を転がすように転がされる。
待ちわびた刺激にぴくんと背筋が震える。いきなり甘く噛まれ、嬌声が口から零れ落ちた。その声がきっかけのようにいきなり愛撫が激しくなった。甘く噛まれ、指先で強めに引っ張られたり引っかかれる。そのたび背筋に電気が走ったような痺れが駆け上がり、甘ったるい嬌声がこぼれる。
「ああんっ、あ、あっ!」
胸の愛撫は続けたままスカートのホックが外され、するりとスカートが脚から落とされる。ニーソタイプの黒いストッキングを脱がされ、直に手のひらが触れる。クロッチ越しに指先が触れただけで、とろりと蜜がこぼれる感覚がした。
「まだ下着越しなのに、染み出してべたべた。ちょっと痛いぐらいの方が反応がいいから、痛いぐらいが正解かな」
内ももを軽く噛まれびくっと背筋が弓なりに反った。またどろりと蜜がこぼれる感覚がした。もうすでに役目を放棄した最後の一枚も取り払われ、指先が深く潜り込む。
「ああっ、きもちい!もっと」
少し指が動かされるだけでくちゅくちゅと水音がした。爪先が膨らみ始めていたクリをかすめる。
「はあんっ!あーっ!」
胸よりも強い快感が走り、ぞくりと腰が震えた。指先で擦られ、甘いようなそれでいて辛くも感じるような鮮烈な快感が走る。もっとしてほしいけれど、これ以上は怖い気もしてしまう。快感への期待と不安が心の中でせめぎ合う。
もっと欲しい、これ以上は怖い。相反する気持ちが拮抗する。
軽く引っかかれ、ぞくっと快感が走った。
レビューを書く