年上の男性に翻弄される夜
OLの文乃には忘れられない人がいる。その人は女子大生の時に知り合った10歳上の人で、酔った勢いで一夜をともにした人。あの夜を忘れられない文乃。このままじゃだめだと思い、少し距離をおいて彼への想いを諦めると決意。でも、なんだか誤解があるみたいで…
別にモテないわけではないと思う。自分で言うのもあれだと思うけど、出会いだってあるしモテないこともないと思う。
友達からの紹介だったり、友達の友達だったり、人数合わせで参加させられた合コンとかで話が盛り上がる。ところがどうもピンとこないまま。お友達以上の関係が築けない。
忘れられない人がいる。それだけならいいけど、その忘れられない人と定期的に会ってるのがきっといけないんだ。
「時間を空けようと思うと努力って大事だよね」
煙草をふかしながらそんなことを言われた。
私の忘れられない人、綴さんは大学のOBでゼミの先輩の先輩。20歳の時にゼミ飲みで知り合って、お互い映画好きということもあり予想以上に話が盛り上がった。
その日のうちに連絡先の交換と映画を見に行く約束をした。そこからずるずると付き合ってるのか付き合ってないんだかよくわからない関係が続く。10歳差。恋人というよりは歳の離れた兄妹に見えたと思う。
それが変わったのは二年前。
たまたま綴さんも参加した飲み会で、飲みやすいからとカクテルを勧められた。普段飲まない度数高いアルコールに二杯でふらっふら。
千鳥足で危なっかしい私を綴さんが背負い、その日は雪で電車も止まり、そのまま目に入ったホテルで雰囲気に流されるように一夜をともにしてしまった。
酔って記憶飛んだ方が幸せだっただろう。今はもう封印したい黒歴史だ。封印したいのに、誰と何をしてもその一夜を忘れることだけは出来なかった。
そんなことがあったのに関わらず、急に連絡が来てこうしてさし飲みにきてしまった。
「綴さんみたいに突然連絡してくる人がいるから努力せざるをえないの」
「でも頑張って時間作ってくれたんだろ?」
「今は繁忙期ではないので。予定も特になかったし」
半分本当で半分嘘だ。何か予定があったわけではないのは本当。繁忙期ではないが待ち合わせに間に合うようにかなり仕事のペースを調整した。繁忙期より仕事量が少ないだけで、通常業務はいつも通りあるわけで。きちんと定時で帰れる日が多いだけだ。
「忙しいのっていつだっけ」
「一か月後くらい?去年も同じ話してる」
「あれ、そうだっけ。30過ぎてから一年があっという間過ぎて…」
こういう時にふと年齢差を感じてしまう。あの夜以降、そういう雰囲気になることもあるけど、拒否している。好きだから、定期的に会うだけのセフレは嫌だった。
それだったら、飲み友達ぐらいがちょうどいい。飲んで話すぐらいで、何もしなくていい。
そろそろ本気で忘れるべきかもしれない。このままじゃだめだ。誰とも長続きしない。諦めよう。二人で会うのはこれが最後にしよう…。
関係とかもエロくてアソコとろとろになって、クリをいじってみたら、イッチャイマシタ
konatsu さん 2023年10月12日