中国俳優はベッドで激しく私を愛する (Page 7)

自分でも分かるくらいに、中からとろりと愛液が太ももに滴る。

彼が突くたびに、水音とベッドが軋む音が部屋中に響き渡った。

待ってと言っても止まらない彼は、私の中を余すことなく味わい尽くそうとしているような腰使い。
最初は遠慮していた私の羞恥心が、徐々に甘い快楽に溶かされていく。

気持ちいい…。

少し強引で乱暴な感じはあるけれど、日本人男性にはない野獣のような…すごく男らしい動き。
後ろから激しく奥へと突かれる度に、私の口から甘美の声が漏れる。

…そういえば、中国ってAV規制が厳しいから、セックスに関する知識が浅い人も多いって聞いたことがあったなぁ。
それに、せっかちとは聞いていたけれど…エッチする時もせっかちが垣間見えるとは…。

快楽に埋もれた脳の片隅で、私の中国に関するエッチな知識がまさかここで思い起こされるなんて。
国が違うと、こんなところにまで違いが出るのね、なんだか面白くなった私は小さく笑ってしまった。

すると…。

「雪乃…不要离开我…(離れないで…)」

どことなく寂しそうな浩然の声。

気付けばさっきまで激しかった抽送が、ゆっくりとした動きになっていた。
つい、あれこれ考えてしまっていた私は、ハッとして浩然の方に振り向く。

汗でしっとりした前髪が後ろに流されていて、白い頬がほんのりと赤く染まっていて可愛いとカッコイイが混沌としてる。
そして、ぱっちりとした綺麗な瞳は悲しそうに私を見つめていた。

「あっ、違うんです、違う…んんっ!んっ、ん!」

慌てて謝ろうとした私の顎を彼はクイッと引き上げ、少し乱暴にキスをする。
その勢いに一瞬にして何も考えられなくなった私は、口に捻じ込まれる舌を素直に迎え入れた。

熱をもった舌が歯茎をなぞり、私の下に絡みつく。

「ふっ、んんっ…はぁ」

ようやく離れた時、どちらのものか分からない唾液がこくんと喉を落ちる。

「どこも見たらだめ」

耳朶に優しく噛みつきながら、少しごねるようなたどたどしい日本語。
見た目と合わなくて、それがまた私の中をキュンとさせた。

「んっ、里面好紧…(すごい締めつけ…)」

彼の整った眉がぎゅっと真ん中に寄って、少しだけ辛そうな顔をした。
どうしよう…そんな彼を見ていると私の方がどんどんエッチな気分になってきてる。

「浩然、抱我…(抱きしめて…)」

淫らだと分かっているのに、私は自ら腰を彼の方へと押し付けて抽送をねだった。

浩然はさらに私のお尻を高く持ち上げると、腰を掴み直す。
それから重く落とすように彼のモノを私の中へ突き刺した。

「はぁぁん!あっ、あぁっ…あっはぁんっ」

気持ち良すぎて甘く高らかに啼くしかない私は、もっともっと頂戴と腰に置かれた彼の手をぎゅっと握る。

浩然はそれに答えるように抽送を強め、気付けば私はベッド上の壁に上半身が押し付けられていた。
壁に向かって喘ぐ私の胸を後ろから鷲掴みにしながら、硬くコリコリとした頂をぎゅっと捻る。

「やぁぁあんっ!あぁ…っ」

幸い、ここは最上階だからお隣さんはいない。

もし、これがお隣さんのいる部屋だったら大変なことになっていたかも…。

「你还要吗?(もっと欲しい?)」

後ろから私の大きくなったクリトリスを触りながら彼が耳元で囁く。

力の抜けた私は、ただ頷くことしかできない。
でも、この時の私は朝まで抱きつぶされることになるなんて思ってもみなかった…。

こうして私と俳優、王浩然は密かに交際を始め、それから2年後の初夏の頃。
テレビで結婚発表をして上司や先輩を大いに驚かせたのだった。

Fin.

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