中国俳優はベッドで激しく私を愛する (Page 5)
言われるがままソファに座り、片手にワイングラスを持つ私。
緊張して、最初はロボットのようにギクシャクと受け答えしていたが、お酒の力もあって次第に私は饒舌になっていった。
ずっとファンだったこと、いつかは一緒に仕事が出来たらと思っていたことなど、私のオタク魂に火がつき、私はいくらでも語れそうな勢いだった。
一方、王浩然は私のことを一目見た時から気に入ってくれていたようで、すごく話やすくて仕事もやりやすかったと言ってくれた。
あと、私からすごくいい匂いがしたし、今もいい匂いがすると言ってくれた。
汗臭くなくてよかった、ゼラニウム様様だ。
私は心の中でバスルームにあるボデイケアグッズたちに感謝する。
でも、そんなこと言われたらお酒の進み具合もよくなるってものだ。
私は相手が推し様であることも忘れて、どんどんお酒を飲んでしまっていた。
もしかしたら、どこかでまだ緊張していた可能性もあるけれど…。
途中、先輩から大丈夫かとのメールが入り、問題ありませんと返信した記憶はある。
でも、緊張感の中で飲むお酒はやっぱり酔いが回るのが早く、気付けば私はベッドに横たわっていた。
「ん~あれ?ここ…」
「不要紧吗?(大丈夫?)お酒、寝ちゃった」
王浩然がベッドに腰掛けながら、心配そうな顔で私を見つめてきた。
やっぱりこれは夢か…王浩然が私とお酒なんて飲むわけないもんね。
きっとこれは、仕事を頑張った私へのご褒美の夢なのよ。
それにしても…すごくリアルで素敵な夢…。
ぼやぁとしたままの私は、そっと王浩然の方へと手を伸ばした。
「日本語上手いですね」
「少し日本語できる。仕事は難しい」
「ふふっ…仕事は私たちがいるので大丈夫です。完全没问题(全く問題ないですよ)」
伸ばした手が王浩然の頬に触れる。
吹き出物ひとつない肌は、つるっとして柔らかい。
「綺麗な肌っ…んんっ」
スベスベした彼の頬を撫でていると、いきなり唇が塞がれる。
むちゅっとした柔らかくて温かい感覚が唇から伝わって、私の脳が覚醒した。
「んんっ…!はぁ…はぁ、夢…じゃない」
離された王浩然の口と私の口から、光る唾液の糸が繋がるのが見える。
そして、彼は優しく私のおでこにキスをすると、その大きな手をシャツの中に潜り込ませてきた。
その間も王浩然は、私の首筋に触れるか触れないかのキスを這わせていく。
「はぁ…んっ、やぁ…待って…首やだぁ」
「浩然って…言って?」
「んっ、浩然…」
恥ずかしさで顔が熱くなる私を満足そうに見下ろす浩然。
「哎,你太可爱了…(はぁ、可愛すぎるって…)」
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