弱みを握られたことから始まる、硬派な先輩とのいけない関係 (Page 4)
「ほら、もっと腰突き出して」
「やっ…」
これからどうなってしまうのだろうという恐怖感に、勝手に腰を引いてしまう。
「逃げんな」
「んあっ!」
抵抗も虚しく、腰を掴まれて強引に押し込まれてしまった。
「ん、あっ」
もう何回夏樹先輩とシたのだろう。
私も先輩も、お互いの気持ちいいところを覚えてる。
「ほら、こっち向け」
促され、上半身だけで夏樹先輩の方を向いたら、思いっきりキスをされた。
「ふ…」
エアコンも着いていない部室で、上半身も下半身も絡ませる。
汗も混ざりあって、暑いのも相まってどんどん頭がボーッとしてくる。
「ほら、まだイけるだろ」
「あぁっ、だめ、だめです!」
先輩が私の脚を高く持ち上げ、更に奥に押し込まれる。
「いやっ、それだめっ!!!」
「ここか」
もう、何も考えられない。
「マネ、ジャー、そろそろ…っ」
「は、はひ、一緒に、っ」
私と先輩は、部室で同時に果てた。
*****
遅めの昼食を食べ、何となく時間を潰して、すっかり夜になっていた。
ぼんやりと帰りたくないと思っていたのは夏樹先輩も一緒なのか、コンビニでアイスを買って食べ歩きをしていた。
「暑いですねー…」
「ああ」
こんな関係から始まったが、意外とそんな気じゃない時も居心地がいい。
「あ、もうこんな時間。先輩、明日午前中授業ありますよね?」
「そうだな、サンキュ」
後腐れなくさっと別れる。
これはこれでいいのかもしれない。
棒アイスの残りを舐めとって、次の部活に何をされるのか考えた。
Fin.
レビューを書く