1年半も彼氏が手を出してくれなくて自分からお誘い!甘く優しく解されてやっと一つになれた夜 (Page 2)
「なんだか…この時間にすみれが俺のアパートにいるの初めてだから、変な感じがするね」
そう言って、21時を回った時計を見上げた廉くん。
いつもは20時くらいには家に送り届けてくれるもんね。
ソファに座りお水を飲んで、そのまま寝そべってしまった廉くん。
「すみれ、ベッド使って?俺ここでいいから」
え、廉くん…そばに来てくれないの…
私は不安に駆られた。
やっぱり、私にはそういう魅力ないのかな…
でも、今日こそはって、勇気を出したんだ。
もう一歩、頑張ろう!
私は力の入らない足で廉くんの横に座った。
「廉くんっ!…どうして、どうして離れちゃうの?」
「だって…俺、すみれのそばにいたら何するか分からない。止めれないよ、きっと」
耳を赤くした廉くんが俯いた。
「廉くん、私、近くに行きたいの、もっと」
心音が耳に響く、恥ずかしくて、廉くんの反応を見るのがこわくてギュッと目を瞑る。
「廉くんとっ、近くなりたい、キス以上に進みたいの。今日だって…すごく、勇気だしてここに来たのっ、でも…廉くんは、嫌?」
「ちがっ、すみれ、違くて」
「私、そんなに魅力ない、かな?」
不安も相まって、視界がぼやけてきてしまった。
「…違う、違うよすみれ。俺、すみれを大事にしたいんだ」
私を抱きしめた廉くんが、ふわりと私を抱き上げた。
「俺、すみれが大事すぎて、手出すのこわかったんだ」
震え混じりのあまりに真剣なその声色に、寝に着くまで私は何も言えなかった。
「私は、寂しかったし、不安だったよ。私なりにアピールもしたつもりだったけど、廉くん顔色ひとつ変えないから…」
そう、不安だった。
私を見下ろす廉くんの目が、まだ揺らいでいる。
「…多分、始まったら俺、自分を止めきれない。痛がっても、止まれないと思う。傷つけたくないんだ」
「私、廉くんに触れてもらえない方が、悲しい」
ベッドに優しくおろされた。
大事に、壊れ物みたいに丁寧におろしてくれる優しさに、涙が伝ってしまった。
その涙も指ですくい取って、目尻に口付ける廉くん。
キスが欲しいのはそこじゃない…
私は、廉くんを引き寄せた。
自分から口付けて薄目を開けた時、廉くんが目を開けている事に驚いて、急に恥ずかしくなってしまった。
「かわいい、すみれ。好きだよ」
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