義兄の甘やかな執着。媚薬で溺れた私は義兄に処女を差し出した…

・作

美しい義母が連れてきた三つ上の義兄・春人は天使のように可愛かった。大人になった今は可愛さはないもののエリート街道まっしぐらの色男だ。そんな春人に可愛がられながらのんびり育った私は穏やかに日々を過ごしていた。父が「お見合い」の話をするまでは…。私は媚薬を飲まされ熱った身体で気づけば義兄を求めていた。

「ゆき、ただいま」

そう言いながら、一人暮らしの家から実家へ帰ってきた義兄は私をきつく抱きしめた。

「はる兄、苦しいってっ!」

私はギブギブ!と義兄の背中を叩く。

それでも義兄はしばらく私を抱きしめ、気がすむと今度は肩を抱いてリビングに向けて歩き出した。

義兄は義母に似て女神も裸足で逃げ出すような整った顔立ちをしている。

身長は中学になるとぐんぐん伸び180cmを超えた。

細身ながら身体にはほどよく筋肉がついており、服を着ていても逞しさがわかる。

義兄の心を射止めようと数々の美女が義兄に挑んでいったが、今のところ決まった彼女はいないようだ。

ーーそれなりに遊んでいるようだけど。

妹である私を可愛がり、さりげなくエスコートする仕草は女慣れしたイケメンそのものである。

「父さん、母さん、ただいま」

リビングで談笑している両親に義兄は声をかけた。

銀行の役員である父と大手商社に勤める義兄、センスのいいアパレルショップを経営する義母。

私はのんびりと自宅で翻訳の仕事をしているが、4人が顔を合わせるのはなかなかない。

しかし、そんな我が家が1年に1度だけ必ず集まる日がある。

私の誕生日だ。

*****

ダイニングテーブルに並べられた豪華な手料理の数々は義母から私への愛の証。

父が義母と義兄を家に連れてきたのは私が4歳の時だった。

実母は元々体の弱い人で私を産んですぐ亡くなってしまった。

父は実母を想いながら、それでも私の母となってくれる人を探していたのだという。

父から紹介された義母と義兄は眩しいほどに美しく目が潰れるかと思った。

「ゆき、どうしたの? 具合悪い?」

ぼーっとしていると横から心配そうに義兄が覗き込んでくる。

「ううん、ちょっとお義母さんとはる兄が来た時のこと思い出してたの」

「ああ、俺とゆきの運命の出会いの日だね」

自分のことを『愛の化身』と言い父に猛烈に愛をぶつける義母に似て、義兄もクールな見た目とは裏腹にドシスコンだった。

義兄は昔から私のことが大好きなのだ。

これを言うとイケメンの義兄が好きすぎる妹の拗らせ、などと言う人がいるが、残念ながら拗らせでも妄想でもなく事実である。

中高大と義兄の希望で女子校に行かされ、普通の企業に入社することなど大反対し、結局私は家でできる仕事を探した。

そして私のスマホにこっそりとGPSアプリを入れ位置確認をしていたことを知った時、「義兄はヤバい人なんだ」と実感したのだ。

隣でニコニコと笑う義兄は、ご飯も食べず私を見ている。

義兄が私に妹以上の想いを抱いているのは、義兄のスマホに保存された数多の盗撮写真でなんとなく高校生の頃に察した。

それでも、一応は「兄と妹の関係」をギリギリ守ってくれている。

私は、義兄がいつか爆発するんじゃないかと、それだけが怖いのだ。

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