彼が先生で私は生徒 (Page 4)

「夏海、口離せ」

「やら」

「咥えたまま喋るなっ!」

切羽つまった声が嬉しくて、頬が凹むまできつく吸った。口の中で一回り先生のが大きくなる。

「やばっ、くっ!」

力づくで引きはがされた。頬を染めて、軽く私を睨む先生がちょっとかわいく見えたのはしばらく内緒にしておこう。そんなことは一瞬で、あっという間にベッドに組み敷かれる。

「さっきより濡れてんな。咥えて感じた?随分うまそうにしゃぶってたもんな?」

唇を親指で撫でられる。唾液で口元がベタベタした。意地悪な口調とは裏腹に余裕がないのか、手早くゴムをつけてぐっと入り口を擦られる。溢れて止まらない蜜をまとって先生のモノが中に入り込む。

「ああっ!」

「締めすぎ、ちゅぱちゅぱ俺のに吸い付いて離そうとしないんだけど」

「あ、んぅ、あぁぁっ!」

きゅんきゅんと離さないとでもいうようにナカが締まるのが分かる。充実感に胸がいっぱいで、先生にぎゅっと抱き着く。

「動くぞ」

口を開いても出るのは嬌声ばかりでコクコクッとうなずく。大きな両手で私の腰をグッと掴み、腰を打ち付ける。イイ所を擦られてさらに中がぎゅっと締まる。

「はっ、すぐ持ってかれそ」

「ああっ、あっ、気持ちいいっ!はあんっ、ああっ、ああん!」

「かわいい」

頭の中が真っ白になって、もう何も考えられない。目の前がちかちかとスパークする。

「もうっ、あっ、イクッ!いいの来ちゃう!あ、はあ、イクイクッ!」

「俺も、イクッ!」

「あ、あ、あああああぁっ!」

「あっ!」

一際強く締まるナカで短い声と共に先生が精を吐き出したのをゴム越しに感じた。

*****

「やばい、ハマるかもごっこプレイ」

「ばかじゃないの?」

お風呂につかりながらため息を吐く。制服のタグを見たら洗濯機で洗濯出来るらしく、忘れた頃にまた着せられそうだ。

「無理があるってー、設定もだけど、二十歳のセーラーっていうのがさぁ、キツイよね。私が」

「先生、先生って乱れていつもより感じてた癖に。白衣萌えか?白衣に嫉妬しそう。てか、嫌いじゃないでしょこういうの」

嫌いじゃない。そもそも保健室風っていうのが背徳感を感じてドキドキした。序盤はシナリオとセリフがあったんだけど、途中からノってきたというか、シチュエーションと舞台装置の効果だと思う。お風呂と洗面所は普通にラブホっぽいのに、出たら一気に保健室だし。

「今度は夏海が白衣着てよ」

後ろから抱きしめながら亮が私の首筋に唇を寄せる。

「嫌だよ。体力回復したら出るよ。映画行ってご飯食べ行こうよ。ご飯はイタリアンがいいなぁ」

「ケチー。でも、愛してる夏海」

「そういうのもっといっぱい沢山言って甘やかすみたいに愛されたいなぁ」

まあ、偶にはこういうのも悪くないというのは黙っておこう。

Fin.

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