かっこわるいのが可愛いのでめちゃくちゃになってよね (Page 3)
「リツくん…!?」
声を上げた瞬間、ごりっ、とお尻になにか硬いものが当たるのが分かる。
「チカちゃん」
耳元で、呻くようにリツくんが私を呼んだ。
そのまま、ベッドに押し倒されて仰向けにされる。
ぼろっ、と目じりから涙がこぼれた。潤んだ視界の中、リツくんは――ものすごく、ギラついた目をしていた。
「え、何、なんで…」
「あのさあチカちゃん」
彼が私の顔の真横に手をついた。ぎし、とスプリングがわずかに軋む。
「チカちゃんはそのままでいいんだよ。俺いつも言ってるじゃん。めちゃくちゃになってるの可愛いって。もっと訳わかんなくなっていいよって」
「しゃ、社交辞令…」
「おばか。そんなめんどくさい大人みたいなこと俺は言いません」
言うと、リツくんはにっこりと満面の笑みを浮かべた。
「よく分かった。チカちゃんはいろいろ考えすぎだ。頭のネジ五本くらい飛ばした方がいいよ」
*****
「捕まえたときは全然濡れてなかったのにね」
指がぬるぬると出し入れされるたびに愛液が泡立つくぷくぷという音が聞こえて、恥ずかしさで逃げ出したくなった。
「…自分で触ってても、あんまり…っ!?」
ぼそぼそと私がしゃべると、入口をかき混ぜていた指が奥に入り込んできた。
たっぷり濡れていたそこは、難なく彼の指を飲み込んでしまう。
「あ、あああ、う、んっ…」
中の壁の一番いいところを指の腹でずりずりと擦られて、腰が勝手に揺れてしまう。
もっと気持ちよくなれるように、もっといいところに当たるように。
「チカちゃん、えっちでかわいいねえ」
太陽の光が似合うさわやかな童顔が、ベッドの中だと豹変する。熱に浮かされた意地の悪そうな微笑みが、顔を出す。
それを見るだけで、奥からじわじわと何かがにじんでこぼれてしまう。
浅ましい、いやらしい私をリツくんは指で、声で、視線で甘やかしてくる。
すばらしい
sp-dreamer さん 2022年8月15日