真夏の夜に溺れたい (Page 4)
都築さんがバスローブを脱ぎ捨てる。露になる逞しいモノ。その勃ち上がるモノに突かれると思うだけで、中がぎゅっと締まる。
「天音ちゃん、咥えたりとかできる」
「やったことない」
「教えたげる」
言われるまま、唇を都築さんのモノに寄せる。軽く口づけ、先に滲んだカウパーを舐めとる。独特の苦みが舌を刺す。血管をなぞるように舐め上げて、ゆっくり咥えていく。
「そう、上手。はっ、んっ、軽く吸って、ん、イイ子」
頭を撫でられる。口に入りきらない部分を拙い手つきで擦る。一回り都築さんのモノが大きくなり、口から抜かれた。
「気持ちよく、なかった?」
「逆、気持ちよすぎて出そうだった。イクなら天音ちゃんの中でね」
手早くコンドームをつけ、入り口を擦られる。フェラしてる時も蜜があふれ、これ以上ない位潤んでいた入り口は急かすように口をあけている。グッと挿れられ、全部を受け入れた。
「ひゃああっ、あ、太くて熱いっ!」
「嬉しい事言ってくれるね。天音ちゃんのなかも熱い。ぎゅうぎゅう締め付けてすぐ持ってかれそう」
ゆっくり少しずつ抜き差しされる。都築さんの手で腰を掴まれると、律動が一気に激しくなった。ギリギリまで抜かれて最奥を突かれる。パンパンッと肌がぶつかる音がした。
「あ、ああ、あーっ!奥っ、奥に来てる!ひゃあああっ、あーっ!」
口から零れるのは甲高い嬌声ばかりで、頭の中が真っ白になる。
「も、イクッッ!イクの!はあ、あんイクゥッ!」
「俺も限界っ!」
「ああっ、イクッ!はあんっ、ああああああんっ!」
ギュウゥッと中が締まる。都築さんは短く息を吐いた。
「くっ、あっ」
ドクンッと脈打ち、薄い膜越しに精が吐き出される。浅く、呼吸を繰りかえす。汗ばんだ体。乱れきったバスローブも湿っていた。
「都築さん…」
鳴いていたばかりいたせいか、声がかすれていた。
「声枯れちゃったね。水か何か飲む」
「うん、水が飲みたい」
今気が付いたけれど、喉が酷く乾いていた。水のはいったグラスを渡され、一気に飲み干す。
「ふぅっ」
もう一回シャワーを浴びようと思い、乱れたバスローブを整え立ち上がる。
「シャワー浴びます」
「どうせなら一緒に浴びようよ」
スッと手を取られ、後ろから抱きしめられる。明るいところは恥ずかしいから嫌なのに、結局嫌とは言えないまま一緒に浴びた。体を洗うついでにもう一度イかされた。ウトウトし始めた頃には空が白み始めていた。
「いつまでこっちいるの?」
「んー?一応四泊五日。今日だけホテルで、明日から空き家の古民家改装したグランピング施設」
初日はゆっくり休める所でホテルにしたけど、さすがに連泊は予算がない。連泊出来て安価に抑えられるのがそれだった。
「俺も一緒に泊まろっかな。まだ、ぜんぜん抱き足りない」
「じゃあ、聞いてみよっかな」
頬を撫でられてくすくす笑う。真夏の夜の夢はまだ終わらない。
Fin.
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