すぐ隣で幼馴染が寝てるのに…。彼氏に迫られて声を我慢しながら何度もイカされちゃう。
唯と智也と恭介は、小学校からの幼馴染で、唯は恭介と付き合っていて同棲中。三人で宅飲み中、恭介が買い出しに出て行っている間に、唯は智也に告白されてしまう。帰って来た恭介にその事を悟られていないと思っていた唯だったが、智也が酔い潰れて寝てる隣で、恭介に迫られて…。
「だからさぁー!この世に神なんかいないんだよ!」
そう声を荒げながら、うちのリビングのローテーブルに突っ伏してベロベロに酔っているこの人は、幼馴染の智也。
そんな智也を私、唯は、同棲中の彼氏である恭介と一緒に、哀れに思いながら飲みに付き合っていた。
私達三人は、小学校からの仲良し幼馴染。
社会人になった今でも関係は続いている。
とは言え、私はずっと昔から恭介に片思いをしてて、高校の卒業式に勇気を出して恭介に告白して、めでたくお付き合いを始めた。
そして数年後、社会人になった今は順調に同棲中だ。
智也にも、最近まで社内恋愛の彼女がいたのだけど、彼女の浮気が発覚して別れる事になってしまったらしい。
しかも浮気したのは智也の方だということにされた挙げ句、DV男だとか有る事無い事噂を広げられ、今日人事異動まで言い渡される運びになって、ヤケ酒して泥酔状態でうちに転がり込んできた。
「タバコ買いにコンビニ行ってくるわ。欲しいものある人いる?」
そう言って、恭介はおもむろに立ち上がった。
「あー、なんか冷たい水とかー」
智也はそう言いつつ缶チューハイを流し込んでいる。
恭介は「そんなのは冷蔵庫にある」と言って、ダラダラと玄関へ向かっていった。
バタンッと玄関が締まる音が聞こえた。
「智也、とりあえず水持ってくるね」
そう言って私は、立ち上がって冷蔵庫に向かう。
智也の横を通り過ぎようとしたその時、強めに手を掴まれてビックリしてしまった。
「ちょっと、どうしたの…」
恨めしそうな上目遣いで見つめてくる智也に、少しビクッとしてしまう。
「ぶっちゃけ二人は上手くいってるの?恭介って昔から女好きじゃん。浮気されたりしてない?」
半分据わった目でそう言われて、これはかなり酔ってるな…。と苦笑いしてしまう。
「あはは、ご心配なく!ちゃんと仲良くやってるって」
そう言って笑って立ち去ろうとするけど、智也は手を離してくれない。
「唯、なんで恭介のがよかったわけ?」
智也は、そう言いながら掴んだ手に指を絡めてくる。
「智也っ…ちょっと酔いすぎだって…」
「酔って…は、いるけど、真面目に話してるよ。恭介なんかに、唯は勿体無いってずっと思ってた」
そう言いながら強引に手を引かれて、私はバランスを崩して智也に倒れ込んでしまった。
「ひゃっ…、もう、なにする…」
離れようとすると引き寄せられて、強制的に見つめ合わされてしまう。
「俺のが唯のこと、恭介よりずっと大事に出来るよ」
真剣な目でそう言われても、圧を感じて怖くなってしまう。
「…ふざけないでって…」
「ふざけてないよ」
そう言いながら更に引き寄せられて顔を近づけられる。
ヤバい。キスされる…。
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