ワンナイトのつもりが優しいセックスで全部ほぐされてトロトロになりました (Page 2)
「い、たたたたたたっ!?」
ぐり、と彼の指が肌に沈むたびに情けない悲鳴が上がる。
「いつも同じ姿勢でいるでしょ?隙を見てストレッチするのクセにした方がいいよ」
どうして私はマッサージされてるんだろう。
シャワー先に借りて、下着の上にホテルのガウンを羽織って、彼も浴室から出てきて、たぶんトランクスの上にガウン着てて、胸がざわっとしたところまでは大体予想通りだったのに。
うつぶせになって、って言われて二十分くらい。ずっとあちこち揉まれている。
押される瞬間は痛いけど、呼吸は楽になった気がするし体がぽかぽかするし、ちょっと眠い。
「ヨウスケさん、普段何してる人なんですか?」
「整体をちょっとね。…それよりもさ、少し力抜けた?」
「え?」
「結構緊張してたでしょ」
そう言われて、脳裏にまた、元彼の言葉がフラッシュバックする。
「…慣れてない感じ、出ちゃってましたか?」
「慣れてないのにこういうことしたんだ?」
と、ヨウスケさんが言った。
重たくて湿った、聞いただけでお腹の底が熱くなるような声で。
「血行よくなったから、あったかいでしょ」
ガウンの裾から入り込んだ手が、ゆっくりと脚を這いあがってくる。ふくらはぎ、膝の裏、ふともも。
布がめくれ上がった後がすーすーして、でもヨウスケさんの手が撫でたあとが、熱い。
「今するとね、気持ちいいよ」
腰をたどって、背中。手を掛けたヨウスケさんが、尋ねる。
「…一応、最後の確認。していい?ダメだったら起き上がって」
――動かなかった私の背中で、ブラのホックが外された。
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