世話の焼ける後輩くんと自宅で (Page 5)
パンッ!パンッ!という音とともに快感が押し寄せてくる。私はシーツを掴み、喘ぎ続けた。
「先輩、そろそろイキそうなんですけど、出していいですか?」
「うん…いいよ、来て」
私がそう言うと、拓実くんはより一層激しく動いた。やがて限界を迎えたのか、彼は息を荒げながら言った。
「先輩っ、好きです!大好きです!!」
その言葉と強く抱きしめてきた拓実くんに私は一瞬驚いたけど、それよりも甘い刺激が頭を埋め尽くしてそのまま腰をのけぞらせて、拓実くんに抱きついた。拓実くんは限界に達したのかペニスを引き抜くと、私のお腹の上に大量の精液を吐き出した。
「はぁ…はぁ…」
「先輩…」
拓実くんは私を抱きしめたまま、キスしてきた。舌と唾液を交換するような濃厚なキスだった。
流石に夜も遅かったからか、私の意識はそこで途切れてしまった。
翌朝、良い匂いで目を覚ました。
全裸のままだったけど夜の間にベッドに運ばれていたらしく、タオルケットもかぶってた。
「あっ、おはようございます先輩!コンソメスープ作りましたよ」
ワンルームのキッチンから拓実くんがスープの入ったマグカップと買い置きのパンを持ってローテーブルに置いた。ついでにストックしてた乾燥野菜や缶詰を使ったサラダまで出てきた。
「へぇ、拓実くんって料理できたんだ…」
「簡単なものしか作れませんよー。でも”彼女”のためなら頑張りますよ」
口にしたスープを吹き出しかけた。
「え、”彼女”?」
「忘れたんですか!?昨日そんな話もしたんですよ!えー、ショックだ…」
「そ、そうだったの? それはごめん。良いよ、よろしくね?」
私がそう返すと拓実くんはニヤリと笑った。
「良かったー。実はちゃんと申し込んではなかったんです、断られたら凹むし。でも今後はよろしくお願いしますね」
拓実くんは言い終わるとコーヒーをすすった。
「今日から何て呼べばいいですかねー?ちゃん付けとか、してみたいな」
1人で考え始めた拓実くんに少し呆気にとられながら、私はパンをかじり始めた。
Fin.
レビューを書く