配達員の男性と、玄関先で… (Page 3)

「ゆうこ、さん」

名前を呼ばれた意味を悟った私は、フェラチオをやめてよろよろと立ち上がった。濃厚な唾液が糸をひいて、唇の周りにまとわりついている。用意しておいたコンドームを無言で深山さんに手渡したら、もう私たちのゴールはすぐそこ。

「あぁぁッ、ンぁぁン…」

お尻を突き出すようにして私が下駄箱に手を掛ければ、すぐさま深山さんの勃起に深く貫かれた。ワンピースを腰の上までまくられ、隙間から忍び込んできた手に乳房を執拗に揉まれる。

「ああッ、ンはぁぁッ…ンッ、あンッ…!」

間髪入れずに始まる激しいピストン。奥まで届く肉棒の硬さと昂りに、私は随分と大きな声で喘いでしまった。ここは玄関先…もしかしたら、廊下にまで響いてしまうかもしれない。夫との情事で、こんなにも嬌声が溢れてしまうことなどなかったのに。

「あぁ、きもちぃ…みやま、さんッ…きもち、ぃぃ…」

獣のような息遣いを耳元で感じながら、私はひとりでに締まる膣で深山さんにすがりついていた。内側を擦られるたびに愛液が溢れ、子宮が疼いてみなぎる精を酷く欲していた。はやくお願い、と私も淫らに腰を振って深山さんとの天国を求める。

「ンッぁ、はぁぅ…イクッ、イクイクッッ…ッぅはぁああッッ…!」

胎内でどぷどぷと弾けた脈動を感じながら、私はかつてないほど極まって絶頂を迎えた。半開きの唇からは涎が垂れ、膣から肛門までもが痙攣し続けて止まらない。だらしなく開いた脚を震わせながら、恍惚の余韻に溺れていた。

「では、また…」

着衣を軽く整えて深山さんを見送った後も、私の体の熱は到底冷めてはくれなかった。手の中には、受け取った使用済みのコンドーム。深山さんの精子がたっぷりと詰まった、雄の塊。

「ぁ…あぁ…」

その乳白色の雫を眺めながらする自慰は、とにもかくにも格別だった。こんな淫らでごめんなさいと夫に詫びながらも、私の胸を埋め尽くすのは深山さんとの熱狂的な思い出、ただそれだけだった。

Fin.

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