エッチなモニターバイトは私の天職でした (Page 2)
「田原さんはご自宅でのモニター実施をご希望でしたね?」
「あ、はい…できれば、家で」
採用の通知後にいろいろと調べてみた際、このバイトのデメリットが挙げられているサイトを見つけた私。雇い元が用意した作業ルームや防音室には隠しカメラが設置されているとか、突然知らない人がなだれ込んで来てAVの撮影が始まるとか。
「では交通費等は無しで大丈夫ですね。ご自宅の場合、弊社の製品を郵送させていただきます」
「お手数をお掛けします…」
「いえいえ、とんでもありません。一人暮らしの方はほとんどがご自宅でお仕事されていますよ!」
自宅であれば特に危険はないだろうと思い、在宅での業務で希望を出した。送料や手間を減らすため、モニター用の商品はまとめての発送になるらしい。
「一度にたくさん届く場合もありますが…できるだけ締切の早い商品から、モニター実施とレビュー評価の作成をお願い致します」
「はい…」
「わからないことがあれば、いつでも弊社コールセンターにお問い合わせください」
数さえこなせば、割のいいバイト。それも自宅で、私服で、好きな時間にすっぴんでできる。オナニーは特別に好きというわけではないが、使用したアダルトグッズはもらえるという。根っから貧乏性の私は、その辺りにも無意味に惹かれてしまっていた。
「本日のみ、商品と必要書類はこの場でのお渡しとなります」
社名の入った厚めの紙袋には、大小さまざまな箱が数点。いかにも、といった外装のものはなく、むしろお洒落な雑貨のような商品ばかりである。私はホッとしながら、挨拶もそこそこに足早に帰路へとついたのだった。
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「えっと…『プリティーバキューム2』って、これ?」
帰宅した私はシャワーを浴びた後、さっそくモニターバイトに取り掛かることにした。今日渡されたラブグッズは全部で5種類。
「クリトリスを程よい刺激で吸引し、貴方を快感の渦へと導きます…か。こんなのあるんだね…」
まず最初に手にしたのは、細長い形状の洒落たマシーン。ハンディタイプのマッサージ器や脱毛器のようなデザインで、上端の窪みを陰部にあてて使用するものらしい。
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