マッチングアプリで意気投合したのは、スリルなセックスが好きな彼でした
『スリルや刺激的な体験が好き。一緒に楽しんでくれる方と仲良くしたいです』マッチングアプリで目をひかれた自己紹介文の男性。今までこっそり隠していた性癖が一致し、意気投合した私たちはセックスパートナーに。一緒に電車へ乗り込んで痴漢プレイを楽しんだ後は、人の少ない駅の多目的トイレへと二人で向かって…
「ン…ッ、ン…」
混雑した朝の通勤電車内。ぎっちりと詰め込まれた人々は皆だんまりとしていて、多くの人が手元のスマートフォンにじっと目をはしらせていた。
「…ぁッ」
小さく漏れた喘ぎ声を必死に飲み込みながら、私は頬を赤らめて下を向いた。長いトンネルに入ると同時に震えだしたのは、小さな遠隔ローター。それは私のクリトリスを意地悪く刺激し、雌の目覚めにゆっくりと炎を灯していく。
「ッ、く…」
続いて忍び込んできたのは、骨ばった長い指。それは迷うことなく私の蜜壷へと辿りつくと、入口の媚肉をやんわりと擦りあげた。思わず私の膝が外向きに歪んで、ガニ股で腰を突き出すような姿勢になる。
「…濡れてるね」
そう背後から囁いたのは、私のセックスパートナー・夜崎慎也さんだった。
『スリルや刺激的な体験が好き。一緒に楽しんでくれる方と仲良くしたいです』
マッチングアプリで出会った私たちは意気投合。一致した趣味や価値観が性癖に関することだったため、恋愛的な交際ではなくセックスをメインとした交流相手として付き合っている。
「ッ、ぅ…」
「イッて、いいよ」
「ッぅぁ…ぁ、ぁ…ぁ…ッッ…!」
混雑した電車内での痴漢プレイ。仕事の関係でどちらも平日休みの私たちは、休暇の朝からわざわざ通勤時間帯の快速電車に乗り込んで、えっちなことをしていた。
「さぁ陽向(ひなた)、降りよう」
絶頂の瞬間、すぐ隣のサラリーマンが困惑した顔で私を見ていた。募る羞恥心、背徳感。しかしそれさえも私にとってはメリットでしかなく、とろりと溢れた愛液で下着がぐっしょりと濡れていた。人の波にまぎれて、ターミナル駅で慎也さんと一緒にホームへと降り立つ。
「ここだと人が多いから…」
「うん、あっち行こう」
別の路線のホームまで移動した私たちは、駅構内で買ったジュースを飲みながら時間を潰した。それから数本の電車を見送って、通勤ラッシュの終わった下り方面の各駅停車に乗り込む。車内はすっかり空いていて、のんびりと穏やかな空気が流れていた。
「またあのトイレでいい?」
「そうしよ」
各駅停車しか止まらない駅で下車した私たちは、わざとのんびり歩いて、他の乗客が改札の向こうへ消えるのを待った。それから連れ立って向かったのは多目的トイレ。次の電車の到着時間まではまだ30分ほどある。
「陽向、舐めて」
「…うん」
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