裏垢バレして、処女卒業しちゃいました (Page 4)
私は改めて大宮くんを見遣って、ゴクリと唾を飲み込んだ。大学まで水泳をやっていたという彼の肉体は逞しく、清潔感もあって顔も悪くない。現在はフリーのようだが童貞っぽくはないし、私の裏の顔や性癖を心得ている。
「処女…なんだけど、いいかな?」
「え?」
「だから、私…処女なの」
言ってしまった。ずっと心の中でくすぶっていたものを吐き出して、私の心臓は壊れんばかりに早鐘を打っている。彼は引いてしまっただろうか、落胆しただろうか。恐るおそる顔を上げると、そこには爛々と輝いた大宮くんの笑顔があった。
「じゃぁ先輩、俺と『処女卒業配信』しましょう」
*****
「あッ、ぁッぁ…」
都内のラブホテルの一室。RYOこと大宮くんが開設したアカウントから配信する、私たちの初セックス。コメント欄を読む余裕はないが、流れていくスピードの速さが盛り上がりを物語っていた。
「ッぁ、ンッッ…はぁ、ぅッ」
マスクとサングラス姿の大宮くんに後ろから、四つん這いの姿勢で抱かれている。カメラのレンズは私の顔のすぐ目の前にあった。感じ入っている表情が余すことなく写されて、私の興奮は鳴り止まない。
「ひぃぁッ…ぁんッ、ぁん、ッンぅぅッ…」
脇の下から腕を差し込まれ、上体を起こされた私はさらに甲高く喘いだ。大宮くんの男根──あの黒光りするディルドより立派なそれが、より深く私の中に入ってくる。律動のたびに私の乳房が揺れ、下半身からはパンッ、パンッと肉のぶつかる音がしていた。
「あぁぁ…ぁぁ、だ、だめ…」
「ッふぅ…はぁ…」
「イクッ、イクッ…っぁ、ンぁンンッ…ひぃ、あぁぁぁぁぁッッッ…!!」
これまでで一番強い快感、アクメ、訳のわからなくなるような絶頂。私の膣の中で肉棒がぶるりと震えて、ラテックスの膜越しに射精の脈動を感じた。
「だめ、だめ、そんなッ…あっぁあぁぁッ…みないで、みないでぇ…ぜんぶ、でちゃうぅ…」
ズボッと勢いよくペニスを引き抜かれた直後、私はM字開脚の姿勢を取らされて悲鳴をあげた。クリトリスを指で弾かれれば、再び膣が痙攣して愛液を溢れさせる。さらに強すぎる刺激に耐えかねて、私は内股を跳ねさせながら潮を噴き上げた。
「ご…ご視聴、ありがとうございましたぁ」
無修正の性器を堂々と写してしまったので、このチャンネルは停止されるだろう。それでも、一番恥ずかしい姿を世界に向けて発信したという恍惚で、私の頭はトロトロにとろけていった。
その後、大宮くんとは恋仲になって、私のアカウントはちょっとえっちなカップルチャンネルへと変貌を遂げた。もちろん一時期はフォロワーが減ったりもしたが、今は新たなファンも獲得できて安定している。私自身も素敵な彼氏と良いセックスライフに恵まれて、心も体も充実した日々を送れるようになった。
Fin.
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