いつもは穏やかな彼に縛られて、わたしは身をよじらせる。 (Page 2)
「うっ…あっ」
声なんか出したくないのに…。猫みたいに甘い、高い声を出し、吐息が漏れた。
太ももを優しく撫でられると、自分の下から愛液がびちゃびちゃと漏れ出るのを感じた。
「もうびちゃびちゃかよ」
と言われると、もっと濡れて、愛液が太ももをつたっていくのを感じた。
動かしたくも無いのに勝手に腰が動いてしまう。くねる。揺れる。私の腰。
目隠しされて見えないけれど、きっとわたしは卑猥な腰の動きをしている。
全身をとりまく快楽。彼に入れられたいと身体中が叫ぶ。膣がヒクヒクと男のものを求めるかのように収縮しているのを感じる。
今までだってセックスの喜びは知っているつもりで生きてきた。
けど、わたしはなにも知らなかったみたいだ。
わたしって、こんなに感じることが出来るんだ。
縛られて感じるなんて…。わたしって変態だっだ。
「ひゃっ…、やめてっ…きゃっ…」
高い声をあげて彼が入れてくれるのを今か今かと待つ私。
どうしようも無く彼のあそこが欲しい。
けど、声に出すのは恥ずかしくて…。
わたしは、彼に自分の秘部を擦り付けた。
彼はそれでも、わたしの胸や耳を責めるばかりで一向にご褒美を与えてくれる気配はない。
あなたが欲しいと思いを込めて身体をよじらせる。
しかし、くれない。
呆れたような声で彼が言った。
「で?どうして欲しいの?何をして欲しいの?言えよ」
言えない、恥ずかしい。
けど、それよりももっと彼が欲しい。
わたしは限界だった。
恥ずかしさよりも快楽が勝ってしまう。とうとうはしたない言葉を口にした。
「あなたのものを入れてって…ひゃっ、あっ」
わたしは、自分から男をねだる、どうしようもない淫乱などM体質だったらしい。
Fin.
レビューを書く