どうか私だけを愛して (Page 2)
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酔っているのか、彼のセックスはとにかく激しかった。
キスはまるで嚙みつくようなもので、体中にキスマークが刻まれる。
愛撫も意地悪なくらいに激しくて、声が止まらなかった。
「あぁぁっ、だめっ!きもちいいよぉぉ!」
「当然じゃねえか?俺はなァ、気持ちいいのが好きなんだよ」
というと、彼は噛みつくようなキスを乳首に何度も繰り返した。
「あっぁぁん!」
腰ががくり、と反れて頭の中が真っ白になる。キスだけでイッてしまった。
「まだまだ、足りねえよな?」
リョウ君はそういうと、自分のものを見せつけてきた。
先ほどから反り立っており、今か今かとその時を待っているようだった。
「一気に行くからな」
リョウ君はそういうと、ゴムもなしに一気に私の中に入ってきた。
ぐじゅぐちゃ、という液の音がラブホの室内に響き渡る。
ぱん、ぱんっ!肌のぶつかる音がこだまする。
彼のものは大きくて、とても気持ちがよかった。
まるで、愛に飢えているかのような勢いで彼は腰を振る。
「おい、行くぞ!もちろんこの俺の、全部受け止めるよな」
「ひゃ、はい!もちろん、っ、ですっ!」
腰を振る動きはどんどんと激しさを増していく。
中にぶつかる感覚がとても気持ちよくて、私は声が止まらなかった。
「んっ、あっん!だっめ、でもっ、きもち、い、ぃっ!!」
「おらッ、そのまま、いけッ!!」
私とリョウ君はそのまま、同時に果てた。
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目覚めても、全身の倦怠感は抜けなかった。
もう朝だが、彼が目覚める気配はなかった。
だから、私は彼のために一つ書置きを残して去っていった。
「あなたと一つになったこと、私はしっかり覚えてます。写真も撮りました。だから、もしも誰かの愛がほしいなら、どうか。私にしてください。そうじゃないと――」
これからも、リョウ君と一緒になれると思うと、うれしくてたまらなかった。
「愛してるよ?リョウ君」
Fin.
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