怖いオトコに濡れる夜 (Page 4)
誘う社長について行った部屋は、ホテルのスイートルームだった。
「お願い、お願いっ、もう無理なの、これ、むり、ぁっ、あぅ─ッ!」
下半身から響くモーター音に汗ばんだ体をよじらせ、のたうった。
「…ぅっ、く…は、はあ、はぁ…」
主寝室に置かれたクイーンサイズのベッドは天蓋付きのレースのカーテンに囲まれ、どれだけ暴れてもびくともしなかった。
「も…やめて」
意に反して達してしまう体を止めようとするのに、できない。
はめられた手枷は革製の本格的なものらしく、力を入れてもギチギチと皮が軋む音がするだけ。
敏感な場所に次に何をされるのか、分からなかった。目隠しをされているから。
ただひたすら私のクリトリスに、重く、微細な振動が当てられ続けてはイかされている
逃れようともがいても、ベッドの天蓋の柱に手枷をつながれ、右足を対角線の柱につなげられているから社長に簡単に押さえ込まれてしまう。
このベッドに寝かせられるのは確かに私も了承した。
だけど目隠しは不意打ちだった。裸にされた途端、素早く視界を塞がれ、手足を拘束されて磔(はりつけ)のようにされるまであっという間の手際。
視界だけでなく頭の中まで真っ暗になった。
迂闊にこの男を信用するべきではなかったと。
「お願い、目隠し外して…怖いの…おねが、…あっ」
懇願する私の体を社長の手が這い回る。触れられるだけで震えるようになってしまった体はそれだけでまた、ドクドクと高まる。
「でも、すごい濡れてますよ?」
目隠しの暗闇の中で社長の声が響く。必死に首を振った。
違う。
本当に怖い。
こんなに絶頂を繰り返させられて、自分がどうにかなってしまうのが。
なのに。
「ひぅッ!」
ググッと自由な方の脚を折り込まれて開かされてしまう。閉じて隠そうとしたソコを。
「いい声だ」
「あ、ぁ、あッ、あッ!」
「切羽詰まってる先生の声、色っぽいですね…すごいな」
たまらない、とばかりにため息をつく社長の声はいつもより低く響く。
「こんなにだなんて思ってませんでした。肌が白いから血の色が透けて見えて、まるで発情色だ。おまけにココ…」
「いや、いやッ、やめて、イきすぎて痺れてるの、そこっ、お願い、つままないでっ…」
指の腹なのか、私のそこをつぶす強さにまたビクンっと腰が浮く。
「どこもかしこもみずみずしくって美味しそうだ」
「ぁ、あ、だめ、そこ、きちゃ、きちゃうから…っ」
「知ってますか、先生。あなたが来るたびに、うちの社員みんな、後ろ姿を見ていましたよ。お堅いだとか、クールだとか好き勝手に言ってたけど分かってない」
知らない。そんなの知らない。
つまんだままの指が揺れて私をまた押し上げていく。
ダメ。
「ぁ、あ、いく、イクの……イッちゃう…ッ」
「あなたが本当は、こうやって誰かの手でいいようにされて乱されて、狂わされたいと望んでいるなんてことを」
「ぁ、あ、やめて、イッてるっ、もうイッてるから離してッ、離してお願い!」
「こんなに情熱的な体をもてあましていたなんて、今まで苦しかったでしょう」
「ああっ!」
根本を容赦なくつままれたまま、先端に何かが触れる。私を押し広げて剥き出しにした中心に、さっきの振動が。
「きゃうッ!」
ヴヴヴッと一際強い振動音にとうとう我慢できなくなる。
「あッ、イヤ、イヤッ!激しすぎるのそれっ、やだ、おかしくなるからぁッ!」
「なってください。おかしくなって狂って、もっと叫んで」
「あうッ、あ、あぅっ!」
ブゥンッと太ももまで響くモーターの振動に乱され、クリトリスからダイレクトに脳に伝わる快楽に痺れていく中で、ぼんやりと考える。
やっぱり、と。
優しげな顔は嘘だったのだ。
良い
初めまして。私・某進学校で数学を担当して居ります。忙しい時期ですが元気を貰います。嬉しいです。
国立 さん 2021年9月29日