出会ったその日に濃密な関係になりまして (Page 2)
なんだか草太さんを選んだ私の動機が不純な気がしてきた…。
イケメンで背が高くて筋肉質…実際に会ってみて確かにイケメンだし背が高い。腕を見ると筋肉質だっていうのがわかる。中肉中背で脚が長くてスタイルがいい。
最初は不純な動機で草太さんを選んだけど、今のところ後悔はしてない。
そして私達はお茶でもしようと近くの喫茶店に入った。
私はアイスティ、草太さんはブラックコーヒーを注文した。
ブラックなんだ、プラスポイント!
なぜだかブラックを飲む男性に憧れる私。
自分が飲めないから、あんなに苦くて渋いものが飲める男性がかっこいいと思ってしまう。
逆に甘いものを好む男性は好きじゃない。
「あの、草太さんはどれくらい彼女がいないんですか?」
「1年くらいかな。花音さんは?」
「私は2年です」
「2年もいないんですか?不思議だな。かわいいのに」
「か、かわいい?全然ですよ!」
「かわいいですよ。なんか子犬みたい」
ん?子犬?これは喜んでいいのかどうしたらいいのかわからない…
「え、と…草太さんもイケメンですよね。マッチングアプリなんてやらなくても女がほっとかない気がする」
「いやいや、ほんとに出会いがないんです。それに1人でいるのが寂しくなってきて…」
「あっ私もです。彼氏ほしいなぁって思うけど、癒やしてくれる人がほしいって最近思ってて」
「俺もです!」
共感を得られて嬉しい気持ちになった私だった。
「花音さんは筋肉質な男がタイプみたいですけどマッチョが好きなんですか?」
「マッチョは…好きじゃないです。ほどよく筋肉がついてる人がいいんです」
「俺は花音さんから見てどうですか?合格点もらえます?」
身体を触ってみてとアピールをされた私は草太さんの腕や胸やお腹を触ってみた。
服を着ているとわからないけど、ガッシリしていて引き締まっていて無駄な肉がない。
私の理想に近い触り心地で身体のラインもいい感じ。
そして何より触っているだけなのに私の身体が熱くなる。
もっと草太さんに触れたいと思ってしまっている。
私の体温が草太さんに伝わってしまう…
これ以上触っていたら草太さんに変に思われてしまうし、私も歯止めが利かなくなりそうだから手を止めた。
「草太さんの身体、とてもいい感じです。私好みですよ」
身体を冷やすようにアイスティを一気に飲み干した。
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