死にたがりの黒ずきんと銀の人狼 (Page 5)

「ひ、ひい。もう、だめ、ひっ」

ローザは涙とよだれで顔をぐちゃぐちゃにさせながら人狼にすがりついた。

生臭いその体のにおいも今では何よりもかぐわしい愛おしいオスの匂いだ。

「ローザ、孕め。俺の子を産め」

「産みます。産ませて」

「よし、孕め」

人狼は激しいスピードでローザの身体を上下に揺らした。体液が二人の身体を濡らす。

「ああ、あう。あ」

ローザの全身に浸透させるかのように大量の精液が膣中に流れ込んでくる。

ローザは潮を吹きながら失神した。

*****

森には化生のものがいる。

銀の毛の巨大な狼とそれに寄り添う稀なる美しさの女と、その子供たち。

彼らは自由に人々を襲い、弄び、喰らい、ときに愛する。

Fin.

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