死にたがりの黒ずきんと銀の人狼 (Page 2)
「なんと美しい模様。おまえの顔を華やかに彩るその赤い花だ」
人狼はローブをはぎ取りその下の粗末な服にも手をかけた。
「いやっ」
ローザは思わず声を上げた。
「おお」
人狼は感嘆の声をあげる。それから人狼は右の乳房の半分にまでかかるあざを爪でなでた。
「ああ」
ローザは声を上げた。
「女。名前はなんという」
「ろ、ローザ」
「ローザよ。俺はおまえで遊ぶつもりだった。散々なぶってから喰らうつもりであった。だがローザ」
「はい」
「おまえは美しい」
「え」
「だからローザ」
人狼はローザの顎を掴む。
「おまえを俺のおんなとする」
人狼はローザにくちづけた。
*****
生臭い獣特有のにおいがして、ローザは思わずむせた。
人狼の舌がローザの口の中に入ってくる。
ぴちゃぴちゃと音を立てて、ローザの口の中をなめしゃぶる。
見知らぬ感覚に背中が反り返る。
人狼はローザの身体を抱きすくめると土の床に横たえた。
自分の荒い鼓動が全身に伝わってくる。
人狼は長い爪の先でローザの身体をするすると撫で、胸の小さな突起にたどり着くとその先端に爪先を軽くうずめた。
とたん痛みに似た鋭い感覚がローザの胸から伝わってきた。
人狼はローザの乳房をつかむとしゃぶりついた。
「きゃあ」
いまだ快感を知らぬローザは身を震わせるばかり。
人狼はぐちゅぐちゅと唾液音を立たせローザの乳房の味を楽しむ。
乳首が反応し硬くなると前歯を立て、しごいた。
胸がかっと熱くなる。
「は…あっ」
胸をなぶられているのに下腹が熱くなってくる。
なぜ?
私の身体どうなっているの。
腰をよじりながら、ローザは胸への執拗な愛撫に耐えた。
「んん…」
人狼はいったんローザの乳房から顔をはなす。ローザは心ここにあらず。ぼんやりと虚空を見ていた。
「肌に咲く赤がさらに濃くなっている」
「ああ…おやめください。言わないで」
ローザは震える手であざを隠そうとしたが人狼の手がそれを許さない。
床に手を縫い留められてローザは抗うこともできない。
乳房は人狼の唾液でテラテラと光っている。
「まれなる美しい処女よ」
人狼はローザの手を離すと、身体を下へとずらした。
今度は人狼の爪がローザの下腹部に伸びる。
「いやっ。やめて」
「じっとしていろ。でないと引き裂いてしまう」
下腹の披裂をつつと爪がなぞる。
一点の盛り上がりを見つけると爪は披裂をそっと割った。
小さなクリトリスが顔を出す。
自慰も知らないそのささやかなふくらみに人狼はためらいもなく舌を伸ばした。
「ひっ」
ピリリとした刺激がその小さな突起から全身に走る。
触れられただけでここまで衝撃を感じるとは。
先ほどとは違いまるで深く愛しているかのように小さな肉粒を丹念に舐める人狼。
ローザはゆるゆると沁みるように下腹から上半身へとのぼり来る快感に眉根をしかめた。
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