有名人と夢のような甘くて刺激的な夜

・作

男友達の弟がなんと大人気モデルのりゅうやだった!そんな彼と台本読みに付き合わされて、どんどん役に入っていき、キスまでされて…どこまでも突っ走るりゅうやをとめられない。私の身体も熱くなりだし、りゅうやを欲してしまった。

昔からの友達四人と宅飲みをしていたある日、出会ったのはテレビでよく見かける有名人だった。

女二人、男二人でよく飲んだりする。

仲はいいが、けして男女の関係ではない。

いつもは外で飲むけど、たまにみきやの家で飲むことがある。

みきやは二つ年下の弟と暮らしているらしいが会ったことはない。

昔からの友達だが、弟がいるということだけで多くを語らず、それ以外の弟の情報はない。

そしていつものメンバーでみきやの家で飲んでいた時、玄関の開く音がした。

「弟くん帰ってきた?」

「そうかも、ちょっと待ってて」

みきやは部屋を出て行き、暫く戻らなかった。

私は弟くんの存在が気になっていて、トイレに行くフリをして弟くんの部屋だと思われる部屋の前に立ち、聞き耳をたてた。

話し声は聞こえてくるが内容まではわからない。

すると

ガチャッ  

と、ドアが開き、私のおでこにドアが命中した。

「いッッ」

私はおでこを押さえながらチラッと見るとそこには見たことのあるような顔があった。

あれ?見覚えがある?

えっと…どこで見たっけ?

…あっ!

モデル出身で、最近人気が出てきてテレビに頻繁に出てるりゅうやだ!

マジ?

口をパクパクしてるとみきやに

「めぐみ、顔がやばい」

そしてりゅうやに笑われてしまった。

「初めまして、りゅうやです。兄がいつもお世話になってます」

「あっいつもお世話してるめぐみです。あの、モデルのりゅうやですか?」

「はい、モデルのりゅうやです」

笑いながら答えてくれた。

「あの、私少し…いやかなりファンです!」

「ありがとうございます」

あの大人気のイケメンモデルが目の前にいる!

みきやの弟なんて信じられないけど、みきやの友達でよかったと思った瞬間だった。

*****

りゅうやはまた別の仕事があるからと行ってしまったので私達は宅飲みを再開した。

明日は仕事が休みだからとみんな飲みまくって、一人また一人と潰れていく。

私以外はみんな寝てしまい、私は帰宅しようと部屋を出た。

りゅうやの部屋の明かりが隙間から漏れている。

帰ったんだ。

静かに部屋の前に立ち、聞き耳をたてる。

するとドアが開き、りゅうやに手を引かれて部屋に入った。

「また盗み聞き?悪趣味だなぁ」

「あっ違っ!違くないけど…」

「めぐみさんっておもしろいね」

りゅうやの笑顔がすてきでとろけてしまいそう。

「今、時間大丈夫?」

「うん?」

「台本の相手役やってくれない?俺今度、恋愛ドラマの主役やることになって」

「え、すごっ!私でよければお相手致します」

そして私は初の台本読みをしたのだった。

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