雪国の旅、氷瀑、かまくら、初体験!幻想的な滝壺で出会った二人のエロチック・サスペンス!? (Page 6)
ズブブニュ~、ギッシュ、ギッシュ、ギッシュ、ギッシュ…。
「ああおおん~。やっぱり本物が一番いい~。熱い~。激しい~」
「ぬん!ぬん!やべぇ。もう…、イッ、イグ~」
「ダメ!中!ダメ!」
「わかった…。外に…。うっ!」
シュッ、ビュビュビュッ!
絵美のお腹の上に雪よりも白い濃厚カルピスが跳ねて飛び散った。
「はあ、はあ、はあ、気持ちよかった…」
「ごめん、お腹汚しちゃったね。とりあえずこれで…」
正樹はかまくらの壁面から雪をすくい取り絵美の腹部を拭いた。
「へえ、汚れたところに雪を使えばきれいになるわね。私も雪で拭こう」
「でも、そろそろやばいかも。雪が柔らかくなってる。僕らの運動エネルギーもかなりの熱量になったし、さっきまでガンガン七輪も焚いてたから、かまくらが溶けてきてるよ。早く着替えて出よう」
「うん。天井からもポタポタ雨漏りみたいに垂れてきてるしね」
*****
ミシッミシッミシッ、ドドドドドドドドド!!
「早く!」
「きゃっ!」
着替え途中だったが、二人は辛うじて崩壊直前のかまくらから脱出できた。
「間一髪だったね」
「うん。でもまだ中に荷物が…」
正樹は崩れた雪山をかき分けて、埋もれていた絵美の防寒ジャケットを掘り出した。
「あと、絵美さんのものはない?」
「うん。私はジャケットだけ。ポケットにちゃんと財布とスマホもあるし。お酒類とか七輪とかはこのままでいいの?」
「とりあえず、今日はホテルに帰ろう。僕の荷物は明日、明るくなってから探しに来るよ。じゃあ、お元気で。おやすみ」
「ありがとう。おやすみなさい」
正樹はエッチの余韻もなく、そそくさと帰っていった。
時間も遅いので、かまくら村に人影はない。
絵美もホテルに戻り、もう一度温泉に入って、久しぶりのエッチに疲れてぐっすり眠った。
*****
翌日も同じタクシーに乗って名所を巡り、前日の感動が忘れられず、正樹と出会った氷瀑をもう一度見にいくことにした。
道すがら、浮かない表情の絵美を気遣って、女性ドライバーが話しかけてきた。
「絵美さん、今日は体調よくないんですか?」
「体調はいいんだけど、昨日おかしなことがあって…」
「え?どんな?」
「どうもホテルで財布からお金を盗まれたみたいなの。全部じゃなくて、まあ2~3万くらい。そんなに使ってないはずなんだけど、今朝みたらお札が減ってるのよね…」
「心当たりはありますか?ホテルの温泉の脱衣所とか?」
「いや、それはないかな。部屋を出るときは金庫に入れて鍵をかけてたから…。心当たりかぁ?う~ん謎だわ…」
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