秘められた温度~優しい上司と一緒にイっちゃうあまあまセックス
新卒の河野あやはミスの多さから上司や同僚に冷遇される中、教育係の島谷祐だけは厳しくも根気強く支えてくれる。創立記念パーティを機に2人の距離が縮まり、あやは彼の家で自分の気持ちに気づく。彼の優しさと不器用な情熱に触れ、あやは心と体を委ね、彼への想いを伝える。互いに秘めていた感情が溢れ出し…!?
オフィスに残ったのは私だけだった。所長や同僚たちが帰る中、散らかったデスクの上で書類を整理する。ミスを挽回しようと必死だった。
静まり返った空間でキーボードを叩いていると、ふと背後から足音が聞こえた。振り返ると、上司で教育係の島谷さんが立っていた。
「まだやってたのか」
手にコーヒーのカップを二つ持っている。スーツ姿のままの彼は、疲れた表情をしているけれど、その目は私を見つめていた。
「はい、もう少しで終わります」
そう答えると、島谷さんは無言で一つのカップを私のデスクに置いた。
「これ、飲め」
湯気が立つカップから、温かい香りが広がる。それだけで少し心がほぐれるような気がした。
「ありがとうございます。でも、島谷さんもお疲れじゃ…」
そう言いかけた私に、彼は椅子を引いて腰を下ろし、カップに口をつけた。
「大丈夫だ。俺は慣れてるから。それより、お前、明日までに終わらせるつもりか?」
「はい…できるだけ頑張ります」
自信がなさそうに答えると、彼は少し眉をひそめた。
「無理するな。終わらなくても、俺がフォローする」
その言葉に、胸が熱くなる。厳しいだけの人だと思っていたけれど、こうして支えてくれる。私が失敗しても、見捨てない彼の姿が心に響く。
「そういえば、お前、創立記念パーティに出るのか?」
コーヒーを飲みながら、ふと話題を変えた彼に驚いた。
「あ、はい。出席の予定です」
「そうか。営業所のやつらとは別に動くのか?」
少し迷ったけれど、思い切って提案してみる。
「もしよかったら…島谷さんも一緒にどうですか?」
彼は一瞬、意外そうな顔をしたが、すぐに口元に微かな笑みを浮かべた。
「俺と一緒でいいのか?」
「はい。一人で行くのも心細くて…島谷さんとなら安心できそうなので」
言葉にしてから、恥ずかしさで顔が熱くなる。彼は返事をせずに少し考えるそぶりを見せたが、最終的には短く「わかった」とだけ言った。その一言が、なぜか私の心を少し軽くしてくれた。
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