義兄妹の二人の時間

・作

付き合って2年の翔太と香奈。ある日突然、シングルだったお互いの親が結婚することになり義兄妹になった。親には黙ったまま付き合い続けることを決めた二人。両親の不在で久々二人きりの時間にテンションが上がって…

「久々に二人じゃない?この家で二人って緊張かも」

「まあ、確かに変な感じ。なんか、悪いことしてる気になる」

新婚気分だね、と言いながら翔太とリビングのソファで肩を寄せ合って座っている。
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私の耳に聞こえるテレビの音は遠い。

付き合って2年経つ彼とは兄妹。
親同士が再婚して兄妹になったので、血は繋がっていない。

今日は親がが旅行に出かけ、二人きり。

「だって、一緒に住み始めてから3日間も二人きりなんて初だよ?もっと喜んでよ」

翔太の腰に抱きつき見上げると、目が合い照れくさくて彼のシャツに顔をうずめた。

「香奈、何で照れてるの?」

翔太は私を茶化しながら、背中に腕を回してくる。
久々の感覚がすごく嬉しくて、私も回した腕に力が入ってしまった。

「…親に黙って付き合うって、後悔はしてない?」
「俺はしてないよ?する訳なし。香奈は?」

する訳ない!と翔太に顔を向けると彼の顔が目の前に来ていた。
優しいキス。これが始まりの合図。
そのまま、彼の手が私のTシャツの中に入ってくる。
その手を抑えながら、

「え?ここで…するの?お母さんとかが帰ってきた時、ここで普通の顔できるかな」

「ダメなの…?…じゃあ、俺の部屋?香奈の部屋?」

選ばせてあげるよ、と言いながらキスは続く。

「私は…ん~…」

答える前にキスが激しくなる。

「じゃあ、香奈の部屋ね?」

翔太の唇が離れると同時にソファから立ち上がり、私の手を引いて立ち上がらせて部屋に向かう。

*****

「お前の部屋、久々だ!」

翔太が私の部屋に入ると、嬉々として声を上げた。
でも、声とは裏腹にベッドに私を投げつけた。

「ちょっと!」

「だって、我慢できないじゃん?ソファでキスしてさ…二人きりだし?」

言いながら、彼が覆い被さってくる。
近づいてくる翔太の顔に私は目を閉じた。

そこからはキスの嵐。だけど、期待していたキスとは違うバードキス。
私は我慢できずに翔太の顔を引き寄せようと手を伸ばそうとしたが、それは彼の手に阻まれた。

「それはまだ。もう少し待って」

彼の左手で私の手を頭の上で抑え込まれた。
でもキスは唇からだんだん外れていく。
頬、耳、首と移動していく。

「ねぇ…くすぐったい…」
知ってる、と答えるだけで止めてくれない。
翔太が上に居るので、身体をくねらせて逃れようとした。

「あれ?我慢できなくなったんだ?」

「違う…って。くすぐったい…の…」

「素直になればいいのに…相変わらず強情だね」
耳元でしゃべるので、声が漏れる。

「声、エロいよ?二人きりなんだし、我慢しなくていいのに…」
彼の右手がTシャツの上から乳首を擦る。

「うぅん~…そんないっぱい…触らないで…」

「でも、ここ立ってるから軽く擦っても…感じちゃうのかもよ」
ゆっくり往復する指にもどかしくなり、上半身を仰け反らせる。
胸を押し付けるような形になり、翔太がクスっと笑った。

「あ、もっと触っていいんだ…欲しいんだ…」
「だってぇ、触り方が…」

待っていたかのように、彼の指がぐっと押し付けられる。
声が漏れる私の口を塞ぎ、乳首を摘む。

「んん~…やぁ…ダメっ…」

腰を浮かせて逃れようにも、翔太の体格に敵うはずもなく下半身を押し付ける形になった。
「ぅん~…んん、はな…し~」
「やーだ。もっと、触りたい…」

私の手を離す様子もなく、片手は乳首から離れTシャツをたくし上げる。
胸にたどり着くまで、肌に触れるか触れないかの手の動きがもどかしい。
まだ、触ってくれない…早く…。

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