電車で揺れちゃう朝のモウソウ (Page 2)
妄想は日毎に高まり、私はとうとうセックスまで妄想するようになっていた。
爪がキレイではたから見てるだけでもこんなに清潔感があるのだから、彼はきっと彼女のことをちゃんと思いやっているんだろう。
そんなことばかり考えてしまう。
どんな風に触れるんだろうか。
きっと、服を脱がすのも丁寧なはずだ。
ボタンを無理に引っ張ることなく一つ一つゆっくり外して、肩から滑らすようにブラウスを落として。
それからキスしながら肌を愛撫して…。
脱がせた服を床に放るようなマネも、この人ならしないはず。
恋人の服を丁寧に扱うのは、この後のセックスも丁寧にするっていう予告みたいなものだから。
首や肩に口づけながらブラのホックを外した瞬間、荒々しく胸を揉んできたらどうしよう?
ぎゅって強く掴まれて乳首に吸いつかれたらひとたまりもない。それまでの優しさとのギャップにやられて、きっと降参しちゃう、よね。
胸を吸われながら下りた手でお尻を撫でられ、ゆっくりとスカートを捲り上げられていく。
ダメ、って私が囁いても手は止まらない。
こんなところじゃダメ、ニ人きりになりたい、ってお願いしても聞いてくれない。
ずっと私を見ていたからもう我慢できないんだって耳に囁かれて、私も胸が熱くなってしまう。
だって私もだったから。
この指に触れられてしまったら、どうなるんだろうってずっと考えていた。
下着の中に入ってきた熱い手が私に触れ、ゆっくりゆっくり、焦らすような遅さで溝を伝った指が、そっと撫でてきた途端、ビクッと私は震えてしまう。
そこは私の中で一番敏感なところだから。
指一本で私の隠れたクリトリスを見つけ出し、軽く揺らしたら、今度は指二本で。
人差し指と中指。
指先で挟んだ先端をこすり上げて、耐えられなくなった私がぎゅっと目をつむったら、さらに楽しそうに指を強めていく。
くり、くり、と小刻みに動いていただけの指がやがて、ぐりぐりと。きつく押し込むようになって私はもうダメ。
彼の胸に顔を押し付けて、お願いもうやめてって縋るのに彼はやめてくれない。
最高…
きゅんです。ありがとうございます!最高でした。
名梨 さん 2021年5月28日