スペンス乳腺って…何!? (Page 3)
チロ…チロ…。
そのもどかしさに私は身体を震わせる。
同時に彼の熱い息がかかった。
「うううっ!」
堪らず大声を出してしまった。
下の方で、正志がクスクス笑う声が聞こえる。
もう恥ずかしさで一杯になり、私に覆いかぶさる彼を押しのけ…られなかった。
気持ちいい…。
そうしていると左側の乳房の横にも彼の手が軽く触れるのを感じる。
そのまま左側の乳房の脇を先ほどと同じように撫でてくる…と思いきや。
「ひゃ、ああっ!?何!?」
指を何本か使って、ポンポンとまるで弾くようにしてその場所に触れてくる。
ちゃんと触られるのに比べて、はるかに頼りない刺激のはずなのに…。
その思わせぶりでもどかしい感覚に私はもじもじと脚を擦り合わせる。
擦り合わせた脚の間が濡れ出しているのをはっきりと認識してしまう。
「やっぱりこういうの好きだよな、亜季は」
「やっぱりって…、どういうことよっ…。ああんっ」
「いや、こういう触れるか触れないか…みたいなの。亜季って結構普段からMっぽいよね」
「そ、そんなことないわよ!こ、こんなの好きじゃないっ!」
必死に否定するが、本当はもう限界だ。
もどかしくてもどかしくて、どうにかなりそう。
たまらず叫ぶ。
「も、もう!ちゃんと触ってよっ!」
「はいはい、ちゃんとするよ」
そして正志は、私の胸を改めて両手で揉み始める。
いきなり与えられる刺激が変わって、反射的に声が出てしまった。
「ふ、ふわあっ!?」
「本当はスペンス乳腺だけでイかせたかったんだけどな。やっぱり最初からそう上手くはいかなかったな。今後の宿題だな」
言いながらむにむにと揉み続ける。
種類の違う快感を次から次へと与えられ、私の身体はピクピクと小さく跳ねる。
「あ、ああっ!あああん!」
「ま、いいか。可愛い亜季の姿がたくさん見られたし」
そう言って正志は笑った。
「も、もう!からかわないでよ!」
怒ってみせた私を軽くいなすように正志はクニ…と両方の乳首を摘んだ。
それが引き金になって、ついに私はイかされてしまった。
ビクビクと大きく跳ねる私の身体。
「ひ、ひやあああっあっあっ…。気持ち…イイ…」
目を潤ませてはあはあと息をする私を見下ろしながら、正志は満足げだ。
「いっぱい開発、していこうな」
とても楽しそうにしている正志を見て、私は照れ隠しに一言ポツリと
「馬鹿彼氏…」
とだけ言ってツンッと横を向いて見せる。
マンネリ解消という名目で今後もイチャイチャできるなら、悪くないかな…という本音をとうとう口にできずに…。
Fin.
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