ニート、家事代行のお兄さんにオナニーを見られる (Page 2)

「っはぁ、…ぅ、」

お気に入りの細身のバイブを手に、仰向けになって脚を開く。

パジャマ代わりの高校ジャージを脱ぎ捨てて、ナイトブラをたくし上げる。

外気に晒されてピンと立った胸のてっぺんを指先で捏ねれば、じんわりとした気持ちよさが腰のあたりに溜まった。

ここ最近は退職に引っ越しにばたばたしていて、しばらくしていなかったからすぐに体温が上がるのを感じる。

「っあ、んん、」

胸への愛撫も早々に手を腰へと滑らせ、ショーツのふちから指を潜らせた。

そこは早くもぬかるんでいて、直接的な刺激を待ち望んでぱくぱくと口を開けているようだった。

バイブのスイッチをカチ、カチ、と二回押す。

ぶ、ぶ、ぶ、と断続的に震えはじめたそれをゆっくりと秘部にあてがって、先端の一番張り出したところをくぷりと飲み込ませた、そのときだった。

「お世話になっておりま――…」

ノックもなしに、ドアが開いたのは。

「ひ、っ…!?」
「あ、すみません、にこにこホームサービスの者ですが」
「やだっ、なに、だれっ!?…っ、ぁ、あ、~~~っ、んっ!」

やだやだやだ、なに!?

突然ドアから男の人が顔を出して、誇張なしに心臓が止まるかと思うくらいびっくりした。

なのにこわばった身体はぶるぶる震えるバイブをぎゅっと締め付けてしまって、わたしの気持ちなんかお構いなしに腰が跳ねる。

さんさんと朝陽が差し込むわたしの部屋で、時が止まった。

「っと、お邪魔しましたー…」
「いや待って! ちょっと待って行かないで!」

何事もなかったかのようにドアを閉めようとする男の人に、我に返ったわたしはバイブを抜いて弾かれたようにベッドから起き上がる。

閉まりゆくドアに手をかけて阻止すれば、顔だけしか見えていなかったその人はつなぎを着たまだ若いお兄さんだった。

濃いネイビーのつなぎは左胸に「にこにこホームサービス」というロゴが白く染め抜かれている。

ついさっきお母さんが「今日はにこにこさん頼んでるから」といっていたのを思い出した。

「に、にこにこさん?」
「家事代行です…月に一回、お邪魔してて…」

お兄さんの目が所在なげにきょろきょろと宙を泳ぐ。

それもそうか。きっとこの人は仕事をしに来てお母さんと出くわしたのだろう。

あらーにこにこさん、いつもありがとうね。今日は娘がいるんだけど部屋でぐうたらしてるだけだからほっといてね。じゃあよろしくねぇ!
そんな風にこの人を迎え入れて鼻歌交じりでパートに行ったお母さんが簡単に想像できる。

なんだなんだ、娘が在宅なら挨拶でもしておくかと部屋を覗けばそのぐうたら娘は絶好調オナニー中だったわけか。

我ながら状況把握力の高さに感心する。

よく見れば整った顔立ちのお兄さんは、相変わらず視線をさまよわせながら小さな声で「服…」といった。

そうだわたしいま裸じゃん。もうこの人の記憶を消し去りたい。久しぶりに朝からゆっくりオナニーして二度寝しようなんていう気持ちも吹き飛んでしまった。

慌てて足元で丸まっていた毛布を拾い上げようと視線を落とせば、目に入ってきたのは――

「ほんと、早く服着て…ください…」

しっかりと股間でテントを張った、お兄さんのつなぎだった。

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