服従エッチ。尽くし癖で振られた私にピッタリな相手は、憧れの上司でした。 (Page 2)
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藤井主任が連れて行ってくれたのは、オシャレな居酒屋だった。
ご飯もめちゃくちゃ美味しくて、主任との時間は想像以上に楽しくて。
帰りの車の中で、私は呟いた。
「藤井主任みたいな人が彼だったらな…」
少しだけ飲んだお酒のせいなのか、いつも言わないような言葉が飛び出す。
「わっごめんなさい!失礼なことを!」
我に返って謝罪すると、予想外に熱のこもった瞳とぶつかった。
「僕はあんなこと、思わないよ」
「…へっ」
「僕だったら嬉しいよ」
ふと気づいた瞬間、熱いものが唇を塞いでいた。
「んっ…」
思わず息が止まり、思考がふわふわする。
(キス、されてる)
「喜んで尽くしてくれる彼女」
くちゅ、と舌が侵入する音が響く。
「しゅに…ん…っ」
「水野さんは、尽くすのが好きなんだよね」
「ぅっ…」
キスを続けながらそんなことを言われ、返事がままならない。
「それってさ、『人に従うのが好き』ってこと?」
人に従うのが好き…と言われ、しっくり来る。
私は言われたことを、ちゃんとこなすことが気持ちいいのだ。
藤井主任の舌が、上あごをなぞる。
ぞくぞくとする感覚に、脳が溶けそうになる。
「…じゃあ、僕に尽くしてみない?」
「…は、ぃ」
至近距離で強い瞳に言抜かれて、反射で返事をしてしまう。
主任の甘い声が、脳で響く感じがする。
(なにこれ、変なの…)
見られるだけで、ぞくぞくが止まらなくて。
声が身体に浸透していく感覚。
「いい子だね」
「ぁっ…ん」
首筋を指でなぞられて、声が漏れる。
何や
今回は標準語かいな
社内恋愛は あかん
燃え上がっている時はええけど
冷めたら最悪やで
知らんけど
杏子 さん 2025年6月11日