いつも優しい彼に跨ったら形勢逆転されました
デート中でも行為中でも優しい彼氏。いつも尽くしてもらっている事に負い目を感じ、今日は存分に気持ちよくなってもらおうと跨った。自らの下で感じている彼に安心と興奮を覚えながら腰を振っていたのだが…果てる寸前いつのまにか逆転されており…
唇が触れ合う。
手のひらから伝わる体温に胸が締め付けられた。
何度経験しても緊張するものは緊張する。
彼の手が服の下に滑り込み、そっと腹を撫でた。
肋骨を撫でられた瞬間、亜美はくすぐったくって思わず笑ってしまう。
「平気?」
彼の優しい声音にゆっくりと頷く。
彼はそれを確認すると亜美の背中に腕を回し、そっと下着のホックを外した。
胸元が開放感に包まれる。
「腕あげて」
「うん…」
慣れた手つきで衣類を脱がされ、あっという間に生まれたままの姿になる。
再度口付けを交わすと、亜美はゆっくり押し倒された。
体を愛撫され内腿を撫でられる。
それだけで下腹部が疼いた。
彼はゆっくりと亜美の脚を開く。
そこにはすでに濡れている秘部が露わになった。
溢れ出る愛液を指に絡めながらクリトリスを撫でる。
無意識のうちに内腿が震え足を閉じそうになるも、彼の手が優しく静止する。
甘い吐息が吐き出され下腹部に熱が集まった。
艶かしい水音が響く。
彼がズボンを脱ぎそそり立つ竿を露わにした。
しかし、
「ま、待って…!」
「うん?」
胸を触ろうと持ち上げた手が宙で固まる。
恋人の裕次は驚いたように首を傾げた。
「ゆうくんいっつも優しすぎるよ…私ばっかり気持ちよくなってるし…」
そう。
彼はいつも亜美に尽くしてくれる。
デート中も荷物は進んで持ってくれるし、会うたびに褒めてくれる。
行為中だってそうだ。
初めて交わったときなんか亜美を怖がらせないようにと挿入はしなかった。
それからも亜美を気持ちよくさせるためだけに行為を重ね、ときには裕次が最後まで行かずとも亜美が気持ちよかったならと終わることもあった。
「俺は亜美が気持ちよければいいよ」
「わ、私が嫌なの…!」
何度も聞いた言葉だ。
尽くしてくれるのは嬉しい。
でも尽くされてばかりでは申し訳なさが生まれるというものだ。
亜美は裕次の胸に手を添える。
グッと押せば争うことなく彼が倒れた。
「だから…今日は、私がこっち…」
行為をやめたいわけではない。
彼に気持ちいいと思ってほしい。
亜美は彼の腰に跨り口付けをする。
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